2014年のSUPER GT第2戦FUJI GT500km RACE。スタート直後からクラッシュやトラブルが続出するなどトラブルが多発。セーフティカーも2度出動する大荒れの展開となった。
GT500クラスは序盤からNo.12インパルGT-Rがトップを死守していたが、1回目のピットを終えたところでNo.23ニスモGT-Rが逆転。松田次生がトップを快走。さらに12号車の中間スティントを担当した安田裕信だったが、GT300車両と接触。左のフロントセクションにダメージを追ってしまう。松田の激走もあり、10秒以上のリードを築いていたが68周を過ぎたところで突如スローダウン。その後なんとか動き出したものの、大きく順位を後退し、勝負権を失った。
これでトップは再び12号車に。安田は前日まで体調を崩し光熱を出していたが、それを感じさせない激走を披露。2位に迫っていた1ZENTセルモRC Fとのリードを保ったまま再びオリベイラにバトンを渡した。
一時GT300に引っかかるなどペースが落ちたシーンも見られたが、最後まで独走状態をキープ。終わってみれば20秒以上の大差をつけチェッカーを受け、1今季初優勝を飾った。2位にはZENTセルモRC F。開幕戦では思わぬ苦戦を強いられたが、レクサス勢のホームとして、きっちり表彰台の一角を確保。3位には終盤での順位争いを制した。
パルクフェルメに帰ってきたオリベイラは、マシンのルーフの上に乗りガッツポーズ。中間スティントできっちり仕事をした安田も笑顔だった。
またGT300クラスは、序盤リードを築いていたNo.3NDDP GT-Rだったが、後半になるにつれライバル勢が接近。その中でも、巧みなレース戦略でトップとの差を縮めてきたNo.0無限CR-Zがトップに浮上。後続との差も5秒とアドバンテージを握っていた。昨年のチャンピオンドライバーである中山が最終スティントを担当し、着実に周回を重ねていたが、残り15周を切ったところでペースダウン。後方から迫っていたNo.4初音ミクBMWとNo.11ゲイナーSLSが接近。中山もなんとかトップを守ろうと必死にドライビングしたが、残り7周のダンロップシケインでまさかのスピン。これで3位に後退してしまう。実は昨年の第2戦富士でもトップを独走していながら、終盤にタイヤカスを拾って緊急タイヤ交換という不運に見舞われた0号車。今年も富士の魔物の餌食になってしまった。
これでトップを手に入れたの初音ミクBMWの片岡。しかしゲイナーのビルドハイムのほうが勢いがあり、自慢のストレートスピードを生かして1コーナーで狙いを定める。片岡もギリギリのところまでブレーキを粘り応戦。3時間半にわたって観戦してきた5万7000人を超えるファンも釘付けとなって見守った。
結局、最後まで集中力を切らさなかった片岡が、そのままチェッカー。40kgのウェイトを積んでいながら初音ミクBMWがなんと開幕2連勝を飾った。2位にはゲイナーSLS。3位には無限CR-Zが入った。
パルクフェルメに戻ってきた片岡。谷口がすぐに出迎えがっちりと握手。2戦目を終えて40ポイントを勝ち取った。
『記事:吉田知弘』
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