2014年のSUPER GT第2戦FUJI GT500km RACE。決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が3日、富士スピードウェイで行われた。
GT500クラス全15台のうち、上位8台に絞り込まれるQ1。各予選ラウンドで使ったタイヤのどちらかを決勝レースで使用しなければいけないため、グリーンシグナルが点灯しても各車がタイヤ温存のためピットで待機。残り7分というところで一斉にピットアウトし、激しいタイムアタック合戦が繰り広げられた。
まず速さをみせたのが、No.36 PETRONAS TOM’S RC Fの平川亮。WECに参戦する中嶋一貴に代わってGT500初参戦だったが、いきなりタイムアタック1周目から1分29秒903を叩き出し関係者を驚かせた。しかし、それを上回ったのが冬のテストから好調だったNo.12 カルソニックIMPUL GT-R。Q1を担当した安田裕信が1分29秒832を記録しトップ通過を果たす。12号車を中心に今週末は日産勢が絶好調。参戦する4台全てがQ2にコマを進め、ここ富士スピードウェイがホームコースであるレクサス陣営もチャンピオンのNo.1 ZENT CERUMO RC F(平手晃平)をはじめ、No.37 Keeper TOM’S RC F(伊藤大輔/)、No.39 DENSO KOBELCO RC F(オリバー・ジャービス)がQ2へ進出。ただ、No.6 ENEOS SUSTINA RC F(国本雄資)はタイムが伸びず10位でノックアウトという波乱の結果になった。
また、スピード勝負の富士を得意としていないホンダ勢は、11〜15位と全車が下位に沈んでしまう厳しい結果に。開幕戦でもロングランの最後の部分でライバル陣営を追い詰める走りを見せていただけに、明日の長い500kmレースでの挽回を期待したい。
レクサスRC F4台、日産GT-R4台で争われたQ2。ここでも日産勢がアウェイの地で奮起する。安田からバトンを受け取ったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分29秒361を叩き出すと、翌周も果敢にアタック。最終的にコースレコードを2秒近く更新する1分28秒799をマーク。2位以下に0.4秒の差をつけポールポジションを勝ち取った。
2位にはNo.46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)、3位No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が入り、日産勢がトップ3を独占した。
これにはチームを率いる星野一義監督も大満足の表情。セッション直後のインタビューでは「いやー、ドライバーにボーナスで500万円あげたいくらい!(笑)でも、それくらい彼らは良い仕事をしてくれた」と、2人を褒め称えた。
奇しくも日産、レクサス、ホンダとメーカーごとでグリッドポジションが固まった第2戦富士の公式予選。翌日の決勝は通常より長い500kmレースとなる。このままの勢力図でいくのか?それとも、何か波乱があるのか?明日の決勝レースから目が離せない。
『記事:吉田 知弘』
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