2014年のVERIZONインディカー・シリーズ第2戦ロングビーチの決勝レースが現地時間の13日、ロングビーチ市街地コースで行われた。
ここは、ちょうど1年前に佐藤琢磨(AJフォイトレーシング)が初優勝を挙げた思い出の地。前回St.ピーターズバーグでもポールポジションを勝ち取っており今年も市街地コースは絶好調。日本のファンのみならずインディ関係者も彼の活躍に注目を集めた。
ところが12日(土)の予選では、思わぬ苦戦を強いられセグメント1で敗退。15位と後方からのスタートを強いられる。決勝スタートでも集団の中で上手く順位を上げることができず苦戦するが、我慢強くチャンスを待ち、レッドタイヤに履き替えてレース中盤へ。着実に前のマシンを捉え一時は10位まで順位を上げるものの、終盤の56周目にトップ集団で多重クラッシュが発生。その直後にきた琢磨は回避しようと試みたものの、コースの大半がクラッシュしたマシンで塞がれており、それに巻き込まれる形で接触。フロントサスペンションにダメージを負ってしまい、リタイアを余儀なくされた。昨年は完璧なレース運びで優勝を飾ったのだが、今年は全く逆で不運続きの週末になってしまった。
なお、マイク・コンウェイ(エド・カーペンター・レーシング)がウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を抑え、今季初優勝を飾っている。
佐藤琢磨コメント(Hondaリリースより)
「厳しい週末になりましたが、多くのファンに声援を送ってもらえたことに、深く感謝しています。今日のレースも厳しい戦いになりました。スタートでの加速が悪く、異様に混雑していたターン2では後方からヒットされ、前のマシンにぶつかってフロントウイングを傷めてしまいました。しかし、その後、早めにピットに入るなどの作戦にレース展開が味方してくれ、ポジションを上げていくことができました。決勝でのマシンは、予選までとは違って競争力のあるものに仕上がっていたんです。土曜日のものとはガラリと違うセッティングをファイナルプラクティスで試し、マシンを速いものにできたのは今週末の大きな収穫でした。残念だったのは、レースが終盤に入ってからのターン4で多重アクシデントが発生し、自分たちもそこでレースを終えねばならなかったことです。3台が絡んで進路をふさいでいたため、避けることができませんでした。私たちは今週つかんだプラスの面を武器にして、次のバーバー・モータースポーツ・パークでのレースを戦いたいと思います」
『記事:吉田 知弘』
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