2014年のVERIZIONインディカーシリーズ第1戦St.ピーターズバーグ。現地時間の29日(土)に行われた公式予選で、佐藤琢磨(AJフォイトレーシング)が見事ポールポジションを勝ち取った。
昨年も序盤戦では上位グリッドを獲得。第3戦ロングビーチで日本人初のインディ優勝を成し遂げるなど、飛躍した1年だった琢磨。後半戦でも1度ポールポジションを奪うが、決勝レースでは不運なトラブルやアクシデントに見舞われ、完走できないレースが続くほど低迷してしまった。
この反省点を踏まえ、AJフォイトレーシングとオフシーズン中に集中してテストを行い、これまで良くなかった部分を克服。その成果が開幕戦から出たとHondaのリリースでコメントした。
佐藤琢磨コメント(Hondaリリースより)
「ファンタスティックな一日になりました。これ以上は望めないシーズンスタートを切れたと思います。今日の自分たちのパフォーマンスには本当に満足しています。オフシーズンの集中的なテストを行った努力が実りました。セント・ピーターズバーグでの私たちのマシンは、昨年も競争力が高かったと思います。しかし、昨年から今年にかけてはタイヤやエンジンなど、いろいろなものが変わっています。そうした状況下で、今日の予選は、短時間で天候が劇的に変わるコンディションで争われました。水たまりこそありませんでしたが、路面は滑りやすく、走行ラインを選んでアタックを続けていました。予選と予選の間には、マシンのセッティングを変更する必要がありました。そして、私たちはそれらの変更に対する判断や、タイヤの選択において、ベストの答えを見つけ出し、クルーたちはミスなく完ぺきな仕事をしてくれました。明日のレースでは不運に遭遇せず、やるべき仕事をチーム全員が確実にこなし、望む結果を手にできるよう、戦いたいと考えています」
シーズン初戦から優勝へのチャンスが一気に膨らんでいる琢磨。しかし、フロントローにはトニー・カナーン(チップ・ガナッシ)、3位にはライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)など強敵が脇を固めている状態。おそらく序盤から気の抜けないトップ争いが展開されるだろう。
注目の決勝レースは、現地時間の30日(日)午後3時27分から行われる。果たして、琢磨は最後までトップを守ることができるのか?いきなり見どころ満載のレースになりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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