【鈴鹿ファン感】星野一義と中嶋悟がライバル対決2014!初日は星野が先勝!!

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 1日に開幕した鈴鹿サーキットでのモータースポーツファン感謝デー。早速、初日から恒例となった注目イベント「星野一義vs中嶋悟 永遠のライバル対決」が行われた。2012年のファン感からスタートした企画は早くも3年目。昨年からはチャンピオンベルトが専用で用意され、それをかけたガチンコ勝負に毎回スタンドに詰めかけたファンは大きな盛り上がりを見せることで有名だ。

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 今年は2日間とも開催されるということで、初日からグランドスタンドは多くのお客様で埋め尽くされ、その声援に応えるように星野と中嶋も笑顔で手を振って登場。昨年勝利した中嶋の腰にはチャンピオンベルトが付けられていたが、サーキットクイーンにベルトを一度返却。中嶋はベルト防衛をかけ、星野はベルト奪還に向けてそれぞれマシンに乗り込んだ。

 今年用意されたマシンは昨年まで国内トップフォーミュラで活躍していたSF13。2人が当時走っていたマシンとは異なり、昨年まで現役で全開走行していたため、マシン状態も良好。さらにダウンフォースなども格段の差があり、前日に行われた練習走行でも圧倒的な速さをみせていた。

 普段は監督として采配をふるっていた2人。実際にマシンを乗ってみた中嶋は「ギアチェンジも気を使わなくていいし、パワーステアが付いているから楽だね」とコメント。星野は「ボタンがいっぱいあるから、どれを押せばいいのか分からなくなる」と今のマシンならでは“難しさ”も語ってくれた。

またレース時に使用が認められていたオーバーテイクボタンも、どちらかのドライバーが1度だけ使用可能というルールに。その使用権は公平にじゃんけんで決められ、見事星野が使用権利を勝ち取った。

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 そして、いよいよ勝負の時へ。グリッドに並べられたマシンに乗り込むと2人とも戦闘態勢へ。レースのルールはフォーメーションラップ無しでグリッドスタート。東コースを3周するというもの。準備が整いレッドシグナルが消えると、2人ともマシンが持っているポテンシャルをフルに使い切るほどのバーンアウトで1コーナーへ向けアクセル全開。出だしは星野の方が優勢だったが、中嶋も維持をみせアウト側から1コーナーへ。2コーナーを立ち上がりS字へと進入していくが、今までの対決とは比べ物にならないくらいのスピードで駆け抜けていく姿をみて、スタンドで観戦していた観客も驚いた様子だった。

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 スタートで先行した中嶋が1周目を制するが、星野も果敢に攻め、1コーナー手前でインに飛び込みトップを奪還。順位が入れ替わる。これで星野が優勢になるが中嶋も諦めずに背後にピッタリつけてファイナルラップへ。星野は最後までミスのない走りでS字、逆バンクを駆け抜け最終コーナーへ。中嶋を振り切り見事チェッカー。永遠のライバル対決第1レースは星野に軍配が上がった。

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 昨年はルールの解釈が原因で大きく離され負けてしまった星野。1周ウイニングランをしホームストレートで帰ってくると、マシンの上で立ち上がってガッツポーズ。「やったー!勝ったー!」と雄叫びをあげた。一方悔しい敗北となった中嶋。さすがに落胆した表情をみせたが、明日の第2レースに向け逆転を誓った。こうして大盛況で終了した恒例のライバル対決。明日のレース2が楽しみになる内容だった。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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