今年もSUPER GTに参戦する日産は23日、横浜にある日産グローバル本社ギャラリーで今季のモータースポーツ体制発表会を行った。
13時00分の開会を前に、今季の勝利を信じる熱心な日産ファンが集まり、予想以上の盛り上がりを見せた。まずはNISMOの宮谷正昭社長が挨拶「今年はNISMO30周年なので、それに相応しい結果を残し、SUPER GTでは来年はここに優勝カップを必ず持ち帰れるように一致団結して戦う」と意気込みを語った。
その後、多くの報道陣とファンが注目しているGT500仕様の新GT-Rがアンヴェールされ、エース車両のMOTUL AUTECH GT-Rがお披露目された。
今年からDTMと車両規則が統合され全く新しい形状になったGT-R。それに加えカラーリングも一新され、グレーがメインのものになった。昨年末に公開されたGT-R NISMOのベースカラーに合わせてグレーがメインのデザインになったとのことだ。今年は新規定で全メーカー共通部品を多く使わなければいけない中で、独自に工夫したポイントについて両サイドスカートに着目。NISMOチームの鈴木豊監督は「ここは自由に設計して良い部分なので、空力を考えたデザインにしました」と説明した。4月の開幕戦岡山には4台GT-Rが出揃う予定。今季はどんな活躍をみせてくれるのか、非常に楽しみだ。
そして注目のドライバーズラインナップは、4チームすべてがコンビを入れ替える大シャッフルが行われた。エースの23号車ニスモはロニー・クインタレッリに加え松田次生が加入。久しぶりにニスモの一員としてシーズンを戦う。松田が抜けた12号車インパルは安田裕信が加わりジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとのコンビ。
24号車KONDO RACINGはGT300クラスから佐々木大樹がステップアップ、大ベテランのミハエル・クルムともに優勝を目指す。そして46号車MOLAは本山哲が残留し、柳田真孝が1年ぶりに同チームへ復帰。チャンピオン経験者コンビが誕生した。
今回の布陣にあたり、柿本総監督は「昨年のことはすっかり忘れました。今年は新しいレギュレーションのもと、クルマ・エンジン・タイヤの戦いですが、最後は人間同士の戦いです。ここにいるドライバー全員が全力を尽くし、必ずチャンピオンを奪還します」と意気込みを語った。
2014年シーズン、王座奪取に向けて動き出した日産陣営。今年も他メーカーにとっては手強い存在になりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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