2輪の世界最高峰「MotoGP」で、昨年ルーキーイヤーで初のチャンピオンを勝ち取る快挙を成し遂げたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が来日。7日に行われたHondaモータースポーツ体制発表会とファンミーティングに参加し、チャンピオンとして臨む2014シーズンに向けての意気込みを語った。
スペイン出身で若干20歳のマルケス。2012年にMoto2クラス王者に輝き、鳴り物入りでMotoGPのホンダワークスチームに抜擢。周囲の期待に応え開幕戦カタールで3位表彰台を記録すると、続く第2戦アメリカズGPでポール・トゥ・ウィン。フレディ・スペンサーが持っていた2輪WGP史上最年少優勝記録を31年ぶりに更新する快挙を成し遂げた。その後も彼の快進撃は止まらず第8戦ドイツGPから第11戦チェコGPまで4連勝。早々とMotoGPトップライダーに君臨。終盤はミスもありポイントを取りこぼすこともあったが、最終戦でホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とのバトルを制し、見事初のチャンピオンを掴みとった。
ファンミーティングで集まったHondaファンの前に登場したマルケスは「1年前、MotoGPデビューと言う事で皆さんに挨拶した時は、レースに勝つことは特に重要視していなくて、まずはレースに慣れて様子を観ようと思っていた。それが、1年経ってチャンピオンとして帰ってこられるとは夢にも思わなかった。まさに“夢が叶う”というのは、こういう事なんだなと感じたね。」と、自ら成し遂げた快挙を改めて実感していた。
史上最年少チャンピオンの誕生とあって、シーズンオフもメディアの取材が多く、年末まではゆっくり出来なかったというマルケス。年が明けると、現チャンピオンとして迎える2014年シーズンに向けての準備に早くもとりかかっている。
「クリスマスまではインタビューなどメディアの取材が多くて、ゆっくり出来なかった。でもクリスマスはしっかり休むことが出来て、年明けからは2014年シーズンに向けての準備をチームと進めて、先日もセパンでテストを行ってきた。順調に進んでいるよ。」
最後に今シーズンに向けて聞かれると、自信に満ちた表情で回答。「2014シーズンに向けて、僕自身すでに戦闘体勢に入っている。いつでもいける状態だよ。今年もチャンピオンを勝ち取れるよう、シーズン序盤から良い流れを作っていきたい。今年もチームメイトのダニ(・ペドロサ)を含め強力な選手がたくさんいる。そういう意味では接戦で難しいシーズンになるかもしれないけど、序盤から良いスタートを切れる準備はできているよ。開幕まで、まだテストの機会もあるので、チームとともにさらに万全の状態に仕上げていきたい。」と連覇に向けて意気込みを語った。
通常、チャンピオン・ライダーはゼッケン1をつけることが可能になるが、今年も親しみのあるゼッケン93をつける予定のマルケス。どんなライディングを見せてくれるのか、楽しみだ。注目の2014 MotoGPの開幕戦カタールGPは3月23日に決勝が行われる。
『記事:吉田 知弘』
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