アメリカ・インディカーシリーズに参戦するAJフォイト・レーシングは現地時間の17日、来季体制に関するリリースを発表し、佐藤琢磨を引き続き2014年シーズンも起用することを明らかにした。
2010年からアメリカに渡りインディカーに挑戦してきた琢磨。参戦4年目となった今年は第3戦ロングビーチで悲願の初優勝を獲得。その後も優勝争いに絡むレースをみせ、日本のみならずアメリカのインディファンも魅了する走りをみせた。しかし、シーズン後半は不運なトラブルやアクシデントに見舞われ、完走することも叶わないレースが続き、最終的なドライバーズランキングは17位と琢磨自身も、またチームにとっても不本意な結果に終わってしまった。
シーズン終了後も国内のスーパーフォーミュラへのスポット参戦や各イベントに積極的に参加した琢磨。11月に開催された東京モーターショー2013では、2014年から新しく始まるフォーミュラEの車両開発ドライバーへの就任も発表。かつてF1時代に在籍したこともある鈴木亜久里氏率いる「スーパーアグリ」が参戦を表明していることも有り、同シリーズに転向かと噂されたが、本人は一貫して「インディ挑戦が最優先で、その空いた時間にフォーミュラE開発の力になりたい」と語っていた。
今回の残留決定に琢磨は「来年も引き続きA_B_C_サプライ/A_J_フォイト・レーシングのドライバーとしてシリーズに参戦できるのは素晴らしいニュースです」 _そう語る琢磨はチームとともに1_2_月1_8_日にフロリダ州のセブリングで行なわれるテストに参加します。「チーム加入の初年度にして僕たちは素晴らしい戦績を挙げることができました。来季、僕にはチームに何ができるかわかっていますし、それは僕自身についても同様です」とチームのリリースでコメントを発表。
またチーム監督を務めるラリー・フォイトも来季の体制について自信を見せており「琢磨、エンジニア、そしてメカニックたちは、昨シーズン、あっという間にひとつにまとまり、ビクトリーレーンに足跡を残すことができました。このことを私たちは大変誇りに思っています。今年得た素晴らしい教訓を忘れることなく、来季はより多くの優勝とチャンピオンシップでの好成績を目指して戦っていきます。琢磨の素晴らしい才能、それにチームスタッフの能力はよく承知しているので、これは現実的なゴールだと考えています」 と語っている。
2014年シーズンのインディ開幕は3月末のSt.ピーターズバーグ。今年の1勝に加え、噛み合わなかった数レースが来年はきっちり機能すれば、シリーズチャンピオンの可能性も十分に考えられるだけに、琢磨の2014年シーズンの活躍が今から楽しみだ。
『記事:吉田 知弘』
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