いよいよ23日(土)に一般公開を迎える第43回東京モーターショー2013。その会場内には今回も多くのクルマ好きに愛されているゲーム「グランツーリスモ」のブースが出展している。
1997年に第1弾がプレイステーションのソフトとして発売されて今年で15周年を迎えるグランツーリスモシリーズ。その最新作である「グランツーリスモ6」が12月5日に発売を控えているとあって、ブースには同作品の8台用意されており、一般公開日も無料で体験プレイをすることができる。プレスデーの時間を利用して、取材のため体験プレイをさせていただいた。
前作のGT5と同じプレイステーション3ソフトとしての発売で、グラフィック面で大幅な変化はなかったものの、前回以上にまたリアルなサーキットの世界が再現されている印象。今作の一番の注目点は収録車種とサーキットが大幅に増えていること。鈴鹿サーキット(三重県)、富士スピードウェイ(静岡県)はもちろん、追加ダウンロードコンテンツだったスパ・フランコルシャン(ベルギーやツインリンクもてぎ(栃木県)も標準で収録されている。さらに今回は新たにモータースポーツの聖地であるシルバーストン(イギリス)や多くのレースファンに親しまれているグッドウッド、さらにブランズハッチなどが収録されている。今回の試遊台ではグッドウッドは体験できないが、シルバーストン、ブランズハッチなど18コースが選択可能となっている。
[GT6に収録されている2012年モデルのKEIHIN HSV-010(左)とSUBARU BRZ R&D SPORT(右)]
続いて収録車種。近年は世界的にFIA-GT3規格のマシンによるレースが多数開催されており、世界のスポーツカーレースのベースレギュレーションになりつつあるGT3車両。SUPER GTでも参戦しているメルセデス・・ベンツSLS GT3やBMW Z4 GT3、アウディR8 LMSなど、レースファンにとっては魅力的な車両が今回はゲームで楽しむことが出来る。またSUPER GTで人気のホンダHSV-010はRAYBRIG HSV-010とKEIHIN HSV-010の2台が新たに2012年バージョンとして追加。ケーヒンHSVファンにとっては待望の収録となっただろう。またGT300クラスのSUBARU BRZ R&D SPORT(2012年モデル)も収録されている。今回のモーターショーでは20台のマシンから選ぶことができ、SLS GT3、RAYBRIG HSV-010、スバルBRZ(GT300仕様)などが選択可能となっている。
今回用意されている試遊台は、バケットシートを使用した実際のレーシングカーコックピットを再現した作りになっており、よりリアルなレース空間を体験できるようになっている。なお体験プレイ時間はおよそ5分だ。
そして前作と決定的に違うなど感じたのはマシンの挙動。よりリアルなものに近づいており、減速/加速での動きがシビアになっていた。またマシンによって挙動のくせなどの差がはっきり現れている印象。思った以上の完成度の高さに驚いた。
おそらく土日など多くの来場者が見込まれる日は最大で60分以上の待ち時間が発生することが予想されるが、個人的には時間に余裕があるのであれば、是非並んで体験していただきたいブースだ。グランツーリスモで遊んだことがある人はもちろん、普段はレースゲームをやらない人も、東京モーターショーに来場された際には、是非グランツーリスモブースに立ち寄ってみていただきたい。
『記事:吉田 知弘』
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