プレスデーとして報道関係者限定で公開された第43回東京モーターショー。その会場内にあるイベントステージで来年からスタートする全く新しいフォーミュラカーの電気自動車による世界選手権「フォーミュラE」のマシン“SRT_01E”がお披露目された。
このフォーミュラEはFIA統括として来シーズンから新発足する新しい世界選手権カテゴリー。車体の基本形状はフォーミュラカーだが、中身は今までとは全く異なり100%電気自動車。さらにレースの舞台は全て世界各地の中心街。つまりF1モナコGPやインディでのストリートコースのように公道を使っての市街地レースとなる。2014年度はアジア・南米・アメリカ・ヨーロッパなど計10大会が予定されており、通常のレースシーズンとは異なり9月に開幕し翌年の6月に最終戦を迎えるというスケジュール。予定では10チーム20名のドライバーで争われるとのことですでに4チームが参戦を表明。その中にはWECでも活躍するアウディスポーツや米インディカー・シリーズの名門アンドレッティ・オートスポーツやドラゴンレーシングの名前がある。また先日、元F1ドライバーの鈴木亜久里氏が代表を努め、F1にも参戦をしていた「スーパーアグリ」が6年ぶりに復活することを決まっているなど、まだシリーズが始まっていないにもかかわらず話題が盛りだくさんとなっている。
今回のモーターショーに合わせて使用するマシン“SRT_10E”が日本に持ち込まれ、アジア圏では初めてのお披露目が行われた。FEホールディングスのマネージング・ディレクターであるアルベルト・ロンゴ氏も来日しアンヴェールに参加。「フォーミュラEは単なるレーシングカーやチャンピオンシップというだけではなく、これからのモータースポーツの基盤担っていくことを願っています。来シーズンは4大陸で10レース開催しますが、行く行くは日本でも開催できればと思っております。2014年9月の開幕戦を楽しみにしていてください」と挨拶した。
続いてアンヴェールの前に、このマシンの開発ドライバーに就任することが決まった佐藤琢磨も登場。2人の手によりアジア圏で初めてフォーミュラEの実車がお披露目された。
今までにない新しいカテゴリーのマシンの開発に携わることになった琢磨は、「開発テストドライバーとしてフォーミュラEに携われたことを嬉しく思います。まだマシンには乗っていないのですが、今までとは異なるスタイルのレースが展開されるのではないかと思います。来年の9月に向けて短期間ではありますが開発に携わっていきたいです。」とコメント。
なお、このSRT_01Eは明日21日から一般公開前半の28日(木)まで西ホール4階のスマートモビリティシティ2013のエリアで特別展示される予定。フォーミュラEのマシンを間近で見られる滅多にないチャンス。是非、一般公開日には西ホール4階に足を運んでいただきたい。
『記事:吉田 知弘』
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