2013年のF1も残り2戦。すでにドライバーズ、コンストラクターズともにチャンピオンが決まっているだけに盛り上がりに少し欠けている感があるが、この時期になってくると来シーズンのドライバー移籍先など「ストーブリーグ」に注目が集まり始める。先日のアブダビGPから今週末開催予定のアメリカGPまでの間にも幾つか発表があった。
まずはキミ・ライコネンの移籍により、8年間レギュラードライバーとして在籍したフェラーリから去ることになったフェリペ・マッサはウィリアムズへの加入が決定。代わりにこれまで同チームのエースだったパストール・マルドナードが離脱を表明。ロータスやザウバーなど他チームと現在交渉中だ。
そして、今週に入っての大きな出来事の一つがセルジオ・ペレスのマクラーレン放出というニュースだろう。昨年までザウバーチームで小林可夢偉のチームメイトとして最高2位を含む表彰台3回を経験。66ポイントを獲得しランキング10位と大活躍した。この走りが名門マクラーレンに認められ、晴れてトップチームへの移籍を射止めたが、今年は積極的に攻めていく姿勢が裏目に出てミスを連発。アブダビGP終了時点で35ポイントと昨年対比でも約半分という厳しい結果に。
本来は複数年かけて彼をエースドライバーに育てていく予定だったチーム側も急きょ方針を転換し、わずか1年で若いメキシコ人ドライバーを手放す決断を下した。なお、後任にはマクラーレンの若手育成プログラムで修行中のケビン・マグヌッセンの起用が正式に発表されている。デンマーク出身の21歳、もちろんF1でのレース経験はないが、父は元F1ドライバーでマクラーレンチームでのステアリングを握った経験を持つヤン・マグヌッセン氏。生え抜きドライバーを起用するのは2007年のルイス・ハミルトン以来となる。なお、ジェンソン・バトンは来シーズンも残留が決定している。
これで上位チームが少しずつ固まり始めてきた2014年のドライバーズラインナップ。現在WECに参戦中で来季のシート獲得の道を模索している小林可夢偉も、現在複数チームと交渉していると見られており、一日も早い吉報が待たれる。
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