【SF】2013最終戦鈴鹿:佐藤琢磨、Race2終盤の雨で追い上げ8位初入賞

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 10日(日)に決勝が行われた全日本選手権スーパーフォーミュラの最終戦鈴鹿。今回もアメリカのインディカー・シリーズで活躍中の佐藤琢磨がTEAM無限からスポット参戦。午前と午後に行われた決勝2レースに挑んだ。

 ウエットコンディションとなった朝のRace1は10番手スタートだったが、ここでも上手くスタートを切ることができず、最後尾に後退。難しいコンディションでの追い上げとなったが、何台かマシンをパスし9位完走。しかし、今回もスタートでの出遅れが響きポイント圏内に手が届かなかった。

 午後のRace2ではきっちりスタートを決めるものの、チームメイトの山本尚貴がチャンピオン争いに絡んでいたため、タイヤ交換の戦略は彼が優先。そのため琢磨は乾き始めた路面をレインタイヤで3周走ることになり、ここでも順位を下げてしまう。レース中盤は中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)に負われる展開となったが、終盤に降り始めた雨で混乱する他陣営の隙をつき順位をばん回。最終的に8位でチェッカーを受け、日本のトップフォーミュラカテゴリーで初のポイントを獲得した。

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佐藤琢磨コメント(takumasato.comリリースより)
「RACE1ではスタートに失敗してしまい最後尾に落ちてしまいましたが、雨のコンディションの中、その後のペースは良かったし、順位も上げられました。最初のうち雨が多い中でも調子は良くて、その後雨量が少なくなってからはさらにペースアップすることができて、終始安定して走れました。ここまでクルマを仕上げてきた結果が出たのだと思います。まともにスタートできていれば上位入賞もできるペースだったので残念です。」
「RACE2については、ドライタイヤでスタートするグループとレインタイヤのグループとふたつに別れましたね。僕らはレインを選びましたが、スタート直後から予想以上に路面が乾きだしていて、1周目2周目のうちに、ドライタイヤに交換しようと決めました。チームメイトの山本選手がチャンピオンシップを争っているので先に交換してもらい、自分はその後で交換して追い上げるという形になりました。順位はそのときに一度落としてしまいましたがが、そこから徐々に追い抜きも出来たし、雨が強くなった最後の2周でも順位を上げられました。あのままあと数周あったら結構おもしろい展開になったかなと思いますけど、仕方ありませんね。リザルトは思うように繋がりませんでしたが、楽しめるレースでした。チーム無限全員の、すばらしい働きぶりと山本選手の力強い走りがチャンピオン獲得につながったこと、そのチームの一員としてレースができたことを心から嬉しく思っています。」

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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