SUPER GT第8戦もてぎ。こちらも5台のマシンがチャンピオン争いに絡んでいるGT300クラス。決勝レースは2番手からスタートしたGAINER DICXEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)の独壇場となった。
スタートこそポールポジションのSUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太)をかわせなかったがSLS得意のストレートスピードを生かし、5周目のダウンヒルストレートでパス。ここから一気に後続を突き放しにかかる。レース前の時点でランキング3位の彼らは最低でも3位以内が必須。優勝してもランキング首位のMUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴)が4位以下にならなければならないという厳しい条件だった。その16号車の武藤も10周目に61号車山野をパスし2位に浮上。しかし、スタートを担当した11号車のビルドハイムは後続を寄せ付けない走りを披露。20秒近いリードを築いて20周終わりでピットイン。平中にバトンタッチする。
すでに後続との差は十分にあるのだが、逆転チャンピオンの可能性を信じてひたすらプッシュ。大差でチェッカーを受け今季2勝目を飾った。しかし2位に16号車が入ったため、そのまま自力でのチャンピオンが決定。JGTC時代を含め、シリーズ20年目という節目の年に初めてハイブリッドGTカーがシリーズチャンピオンに輝いた。
『記事:吉田 知弘』
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