2013年のF1第16戦インドGP。3回目の開催となるブッダ・インターナショナルサーキットで26日(土)公式予選が行われ、今週末も好調を維持しているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が速さを見せるセッションとなった。
気温30℃、路面温度39℃で始まったセッション。まずは上位16台を決めるQ1が行われたが、いきなり波乱が起きる。上位陣はQ2・Q3に備えてオプション側のソフトタイヤを温存しミディアムタイヤでタイムアタックを行う。しかし、Q2へ確実に生き残りたい中団グループはQ1終盤になってソフトタイヤを投入し一気にタイムアップを図っていく。この時点で早々とアタックを終えていたベッテルは11位でQ2進出を果たしたものの、同じ戦略をとっていたロメイン・グロージャン(ロータス)はライバルにタイムを更新され、17位まで後退。今回も表彰台候補の一角と目されていた中で、まさかまさかのQ1敗退を余儀なくされた。
続くQ2からは、今回も温存していたソフトタイヤに履き替えたベッテルの独壇場に。Q2では1分24秒568を叩き出しライバル達を圧倒すると、前回の鈴鹿では珍しくミスが出てしまった最終のQ3もきっちりと5.125kmのコースをまとめ切り1分24秒119を記録。今季7回目、通算43回目のポールポジションを勝ち取った。2位、3位には同じレッドブルのマーク・ウェバーを上回る速さをニコ・ロズベルグ、ルイス・ハミルトンのメルセデスAMG勢がつけたが、ベッテルから約0.7秒引き離される結果となってしまった。
今回の結果次第ではベッテルの4回目のワールドチャンピオンが決まる明日(27日)の決勝。そのカギを握るランキング2位のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。2位以内でフィニッシュすることが逆転王座への絶対条件だが、Q3ではタイムが伸びず8位。しかし、ミディアムタイヤでアタックしたため、明日の決勝では序盤からレースで強さを発揮するミディアムタイヤを使うことが出来る。果たして、ベッテルの史上最年少での4連覇が決まるのか?目が離せない。
『記事:吉田 知弘』
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