スタート前から大雨に見舞われた富士スピードウェイでのWEC(世界耐久選手権)。11時20分に一度目の赤旗中断が出され、天候回復を待ち約2時間10分も中断。13時30分にようやくセーフティカー先導で再開できる見込みがたち、再び各マシンのエンジンに火が入れられた。再びレースが動き出すものの、一旦は弱まった雨がさらに強くなり、レース状態になかなかできない。その間に雨の影響でアンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラー組の1号車アウディにトラブルが発生。吸気系のセンサーが交渉し、緊急ピットイン。隊列の最後尾へ回った。これでトップに経ったのはアレックス・ブルツ/ニコラ・ラピエール/中嶋一貴組の7号車トヨタ。ここで16周を終えたところで再びレースは中断。15時35分に再度スタートが切られるが、残念ながら天候は回復せず、3度目の赤旗。このままチェッカーとなりレースは16周終了時点で幕を閉じることとなった。
これによりLMP1クラスは形式上、7号車トヨタが優勝し2位に2号車アウディ。3位に12号車レベリオンという結果に。レースラップが一度もないまま他車のトラブルやアクシデントでトップに浮上。そのままチェッカー終了という不本意な結果になってしまったが、今年も地元富士で表彰台の頂点に登った。
また富士スピードウェイと西部自動車クラブ、各チームのご好意により表彰式後にピットロードが開放され、ドライバーとの触れ合いタイムが設けられた。雨が強く厳しい寒さにも関わらず、最後までレース再開を期待して待ち続けてくれたファンに感謝の気持ちを込めて、握手や記念撮影に応じていた。
『記事:吉田 知弘』
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