ついに開幕した2013F1日本グランプリ。早速、鈴鹿サーキットではフリー走行1回目が行われた。週末では初の走行セッションということで、各車マシンのチェックや今回ピレリが持ち込んだミディアムとハードの比較テストを行っていた。
今週は水曜日に局地的な大雨に見舞われ、さらに昨晩もまとまった雨が降った鈴鹿サーキット。まだ路面状況も良くはなく午前中のセッションかコースオフするマシンが続出。早速ジュール・ビアンキ(マルシャ)がデグナー2つ目でクラッシュするなど、初めての鈴鹿攻略に四苦八苦していた。
またセッション後半にはパストール・マルドナード(ウィリアムズ)の左リヤタイヤがスプーンカーブで脱落。特に大きなクラッシュはなく、スピンしたマルドナードはコース脇にマシンを止めた。その際に脱落したタイヤを鈴鹿のコースマーシャルが素早く回収。シーンが国際映像で紹介され、プレスセンターにいる海外ジャーナリストからは拍手が沸き起こった。ちょうど先週行われた韓国GPではマーシャルの動きが悪くマーク・ウェバー(レッドブル)のマシンの消火が遅れるなど、問題に。一方、毎回訓練をして練度を上げている鈴鹿のマーシャルのレベルの高さが証明されたシーンでもあった。
この1回目のセッションでトップタイムを記録したのはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)。1分34秒157を記録した。2位には同僚のニコ・ロズベルグが入り、レッドブル絶対有利だった鈴鹿でメルセデスAMG勢がワン・ツー発進をみせた。ここ鈴鹿で4度目のチャンピオンを決める可能性があるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、序盤に1分34秒768を叩きだすと、そこからハードタイヤを装着し、決勝を想定して12周連続で周回。タイムもきれいに1分38秒台を並べ、すでに日曜のレースの準備を始めていた。
今日は、この後14時00分からもフリー走行2回目が行われる。
『記事:吉田 知弘』
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