2013年のF1世界選手権はヨーロッパラウンド最後のレースとなる第12戦イタリアGPを迎え、7日(土)に公式予選が行われた。
モンツァサーキットには今年も熱狂的なフェラーリファン“ティフォシ”が詰め掛け、地元の名門フェラーリのポールポジションを期待した。ところがいざQ1が始まってみると、今回は完全アウェイとなるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が圧倒的な速さをみせ、Q1をトップ通過。続くQ2でも1分23秒947を叩き出しライバルを圧倒する。その一方で、波乱も起きた。4戦連続でポールポジションを獲得していたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が最後までタイムが伸びず12位で敗退。ここ数戦は好調なキミ・ライコネン、ロメイン・グロージャンのロータス勢もQ2で姿を消した。上位陣が次々とノックアウトされる中、来季レッドブルへの移籍が決まったダニエル・リチャルドとチームメイトのジャン・エリック・ベルニュのトロ・ロッソ勢が揃ってQ3へ進出した。
そして最終のQ3でもベッテルの勢いは止まらず1回目のアタックで1分23秒859を叩き出しトップに立つと、最後はダメ押しで1分23秒755までタイムを詰めてチェッカー。今季4度目、通算40回目のポールポジションを獲得した。2位には同僚のマーク・ウェバー、3位には不振が続いていたニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)が食い込んだ。
一方、フェラーリはフェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソの順でタイムアタック。スリップストリームを使ってアロンソのストレートスピードを少しでも伸ばし、タイム向上を狙った。それでも、今回のベッテルには手も足も出ず、マッサが4位、アロンソ5位に終わった。
『記事:吉田 知弘』
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