2013年のSUPER GT第6戦富士。GT300クラスはARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志)が今季2回目のポールポジションを獲得した。
まずは25台全車が出走したQ1では、午前中から速さを見せていたGT3仕様のGT-Rが速さをみせ、S Road NDDP GT-R(佐々木大樹)が1分39秒478でトップ通過。午前中にターボ系のトラブルに見舞われ十分な走行ができなかったが、午後に向けてマシンを修復し、たった1度しかないアタックチャンスで見事な走りを披露した。ポールポジションが決まるQ2ではGSR初音ミクBMW(谷口信輝)やGAINER DICXEL SLS(ビヨン・ビルドハイム)のFIA-GT3勢が次々と好タイムを記録するが、やはりここでもGT-R勢が速さをみせNDDP GT-Rの星野一樹が1分39秒198でトップに浮上。このままポールポジションが確実かと思われた。しかし、厳しい性能調整で苦しめられるJAF-GT車両が底力をみせ、残り2分というところでARTA CR-Z GT(高木真一)が1分38秒773を記録しライバルに大きな差をつけると100kgのウェイトハンデを積んでいるMUGEN CR-Z GT(武藤英紀)が1分39秒237で3位、SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太)も1分39秒403で4位につけチェッカー。結局55号車がトップを守りきり、今季2度目のポールポジションを獲得した。
ポールポジションを決めた高木は「朝からマシンが決まっていて、特にセッティングし直す必要もなく、すぐにタイヤの比較テストに専念できるほど完璧だった。まさか、あそこまでタイムが伸びるとは思っていなかったが、PPは嬉しい」と自分でも驚いた様子。Q1を担当した小林も「今回はマシンもチームもタイヤも完璧に決まっていて、全ての要素がベストな状態で揃っていたから、ポールポジションがとれたのだと思う。明日もこの調子で行きたい」と予選日を振り返った。
『記事:吉田 知弘』
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