2013年のF1第11戦ベルギーGP。現地時間の24日(土)に公式予選が行われたが、目まぐるしく天気が変わり“スパウェザー”に翻弄された予選となった。
午前中のフリー走行3回目まではドライコンディションだったスパ・フランコルシャンだったが、予選Q1の開始直前になって、雨が降り始めウエットコンディションでスタート。各車小雨用のインターミディエイトタイヤ(緑)でのタイムアタックとなったが、少しずつ路面状況が回復。残り5分を切ったところから目まぐるしくトップが入れ替わる激しい展開となり、最終的にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2分00秒190でトップ通過。ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が2位、さらに最後はドライタイヤでアタックを試みたケータハムのギド・ヴァン・デ・ガルデが3位に飛び込んだ。今週末好調のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は10位で通過。天候に翻弄されたトロ・ロッソ、ウィリアムズの2チーム4台がノックアウトとなった。
続くQ2では、開始時からドライに回復。序盤からキミ・ライコネン(ロータス)が積極的にタイムアタックを行い、最後は1分48秒296でトップタイムを記録。2位アロンソ、3位ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)と順当に続いたが、ハミルトンが当落線上ギリギリとなる10番手で通過となった。
レッドブル、メルセデスAMG、フェラーリ、ロータスのトップ4チーム8人のドライバーを含む10台が残った最終Q3。夏休み明けで久しぶりに0.001秒単位のハイレベルなタイムアタック合戦が見られるかと思われた瞬間。またしても雨が降り始め、路面状況が一変。グリーンシグナルと同時に各車が一斉にミディアムタイヤでコースインしタイムアタックを試みるが、予想以上の雨量のため、タイム計測に入る前にピットイン。インターミディエイトに履き替えて再びコースに出る。ここで他陣営とは異なる戦略で、最初からインターミディエイトを履いていたポール・ディ・レスタ(フォースインディア)が、雨が強くなる前にいち早くタイムアタック。2分02秒332をマークし暫定トップに躍り出た。
ここから雨は本降りとなりコンディションはさらに悪化。誰もタイムを上回ることができず、残り2分を迎える。このままディ・レスタの初ポールポジションが決定かと思われたが、気まぐれなスパウェザーは、最後の最後でもう一つドラマを用意していた。
残り1分を切ったあたりから雨が止むと同時に路面コンディションも若干回復。上位陣はすぐこれにすぐ反応したウェバー、ベッテル、ハミルトンがチェッカー直前にコントロールラインを通過し最後のタイムアタックへ。結果、残り2秒で計測権利を手に入れたハミルトンが2分01秒012を叩き出し今季5度目、通算31回目となるポールポジション。明日の決勝レースは4戦連続で一番前からスタートすることになる。2位にはベッテル、3位にはウェバーとレッドブル勢がしっかりと上位を独占した。
注目の決勝レースは日本時間の25日(日)21時00分から。明日も雨の予報が出ており、波乱のレース展開が待っていそうだ。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。