2013年のコカ・コーラ ゼロ鈴鹿8時間耐久ロードレースは早くも3日目を迎え、ポールポジションが決まるトップ10トライアルが行われた。
年に一度の8耐を楽しみにしていた多くのファンが、この日も早朝から鈴鹿サーキットに駆けつけ、午前8時の開門を前にメインゲートは長蛇の列。またお昼に行われたピットウォークでは、広い鈴鹿のピットロードを埋め尽くされるほどの大盛況。この日も蒸し暑い一日となったが、年に一度の祭典を満喫していた。
午後3時30分からは昨日の公式予選で勝ち抜いた上位10台による「トップ10トライアル」がスタートするはずだった。しかし、ゲリラ豪雨の雲が接近し、急激な天候悪化が懸念されたこともあり、急きょスタートを30分遅らせた午後4時から方式を変更して通常の計時予選で争われることになった。
ここでもヨシムラスズキレーシングチームの津田拓也、MuSASHi RTハルク・プロのマイケル・ファンデル・マークらが2分07秒台の好タイムを叩き出す激しいタイムトライアル合戦となったが、終盤にMONSTER ENERGY YAMAHA-YARTの中須賀克行が渾身のアタックを決め2分06秒817を記録。ライバル達も最後までタイムを縮めにかかったが誰も届かず中須賀の2年連続ポールポジションが決定。2位にヨシムラスズキ、3位MuSASHi RTハルク・プロという結果に終わった。
また今週末話題を集めているTeamKAGAYAMA。ケビン・シュワンツはかつてのライバルだったウェイン・レイニーのヘルメットデザインで出走。当時は激しい争いでファンを魅了していたが、レイニーは1993年に事故で下半身不随になり現役引退を余儀なくされた。最大のライバルがいなくなったことでモチベーションが下がり、まもなくシュワンツも引退を決断。あれから20年近く経って再び8耐というビックレースに登場することになった今回、レイニーととも走りたいという気持ちが現れた今回のヘルメットデザインなのかもしれない。なお、決勝レースも同じ仕様で臨む予定だそうだ。
トップ10トライアルが終了すると、鈴鹿サーキットはいよいよ“お祭りモード”になり、恒例の前夜祭が行われた。まずは今年も開催されたバイクで会いたいパレードの一行がグランドスタンド登場。今年は750台が事前募集で集まり夕暮れの鈴鹿サーキットを盛り上げた。その後、豪華ゲストが出演してのトークショーではTeamKAGAYAMAの3人が登場。さらにスペシャルゲストとしてケニー・ロバーツも来場し、彼が当時監督として鈴鹿8耐に参戦していたバイクにまたがって夜になった鈴鹿のコースでデモ走行を披露。満員に埋め尽くされたグランドスタンドの観客を沸かせた。
そして、明日の決勝レースを無事が白熱した素晴らしいものになるとともに無事に8時間のバトルが終えられることを祈願して花火が盛大に打ち上げられ、今年も夏の鈴鹿の夜空を彩った。
いよいよ28日(日)午前11時30分から決勝がスタート。8時間後の19時30分、一番最初にチェッカーを受け、一体誰が笑顔でこの花火に再開できるのか?予想の付かない大激戦がいよいよ始まる。
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