約2週間のインターバルを経てF1第8戦イギリスGPが現地時間の28日(金)に開幕。初日のフリー走行は天候が目まぐるしく変わる難しいコンディションの中、聖地シルバーストンでの1戦がスタートした。
現地時間の午前10時から始まったフリー走行1回目は雨によりウエットコンディション。下位チームを中心にコースインしたものの、午後から天気が回復していく可能性が高いという情報があったため、各車数周のみ行なって午後の2回目に備えた。
午後になると予報通り好天に向かい、セッション開始から間もなくしてドライコンディションに。それと同時に上位陣もドライタイヤを装着してコースイン。予選のセッティング確認やタイヤの性能比較。決勝を想定したロングランのテストを行った。その中でも速さをみせたのが、前日の6月27日に28歳の誕生日を迎えたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。1分32秒248を叩き出し、この日のトップタイムを記録。バースデーウィークで幸先の良いスタートをきった。
しかし、メルセデスAMGチームは難しい週末を迎えている。第6戦モナコGPでチームが極秘にタイヤテストを敢行したことが明るみになった。21日にFIA国際法廷の場でこの件が裁かれ、チームはシーズン後半に行われる若手ドライバーを対象とした合同テストへの参加禁止と戒告処分を受けるのみという、“少々甘いペナルティ”に留まった。これが色々な意味で、今後どう影響するのか?少し心配な要素も絡みながらのトップタイムだった。
2位には昨日引退を表明したマーク・ウェバー、3位には現在ランキング首位のセバスチャン・ベッテルとレッドブル陣営が続いた。その後ろにはいつもとは違う顔ぶれが上位に食い込んできており、母国GPのポール・ディ・レスタ(フォースインディア)が4位、ダニエル・リチャルドとジャン・エリック・ベルニュのトロ・ロッソ勢が6・7位につけている。
注目の公式予選は現地時間の29日14時00分(日本時間:21時00分)から行われる。シーズンも折り返しに差し掛か始めており、チャンピオン争いを考えても重要な1戦。果たしてポールポジションを獲得するドライバーは誰なのか?今週も見逃せないレースがいよいよ開幕した。
『記事:吉田 知弘』
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