2013年のル・マン24時間耐久レース。現地では決勝グリッドを決める予選2日目が行われた。この日は現地時間の19時00分〜21時00分の予選2回目と22時00分〜24時00分の予選3回目の2セッションが予定されており、昨日のベストタイムをどれくらい上回るかに注目が集まった。
しかし、予選2回目開始直前にスコールのような大雨が降り、コースは一気にウエットコンディションに。各車コースインはするものの本格的なタイムアタックは行わず、天候の回復を待った。開始から約1時間が経過したあたりから、徐々にドライコンディションになりはじめ、総合のポールポジション争いをするLMP1クラスのアウディ勢やトヨタ勢もコースイン。少しずつペースを上げていった。ところが、残り30分になろうかというところでコースの一部区間で再び雨が降り始め、LMP2クラスのマシンがクラッシュ。こちらも再開するまでに時間がかかるため、セッションはそのまま終了となった。
前日のフリー走行や予選1回目も途中で赤旗終了になるケースが多発していたため、急きょ予選3回目の開始時刻を30分増やす形で21時30分からスタートさせることを主催者側が決定した。
日が沈み、ナイトセッションとなった予選3回目。雨の影響もほとんどなくなり各車がタイムアタックに集中できるコンディションになると、LMP1クラスはアウディ同士によるポールポジション争いが白熱。前日の1回目では十分なタイムアタックができず3位に沈んでいた1号車アウディ。エースのアンドレ・ロッテラーがステアリングを握り3分23秒696をマーク。これで総合2番手に浮上する。対する2号車も残り20分を切ったところでロイック・デュバルが乗り込み再度コースへ。1号車はブノワ・トレルイエが最後のタイムアタックに出かけていった。逆転ポールを目指して果敢にせめたトレルイエだったが、トラフィックにつかまってタイムロスしてしまう場面が多く見られタイム更新できず、そのままチェッカーフラッグ。結局、昨日デュバルが記録した3分22秒349を誰も上回ることができず、2号車アウディが最大のライバル1号車を破りポールポジションを獲得した。
2位には1号車、3位に3号車と続き、アウディ勢が予選トップ3を独占。トヨタ勢は8号車が昨日のタイムを上回り4番手に浮上するも、3分26秒台を出すのが精一杯。ライバルに遅れをとる結果となってしまった。
『記事:吉田 知弘』
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