今週末に決勝が行われるル・マン24時間耐久レースの予選1回目が日本時間の早朝5時00分から行われ、LMP1クラスの2号車アウディR18e-トロン クワトロ(トム・クリステンセン/ロイック・デュバル/アラン・マクニッシュ)が3分22秒349と昨年のポールポジションタイムを約1秒上回る速さで暫定の総合トップにたった。
現地時間の22時00分。日が沈み始めたサルトサーキットで始まった予選1回目。日中のフリー走行でもトップタイムを記録していた2号車は、ナイトセッションとなった予選ではさらにペースアップ。それにマルク・ジェネ/ルーカス・ディグラッシ/オリバー・ジャービス組の3号車が2番手、そして昨年の覇者であるアンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラー組の1号車が3番手につけ。早くも王者アウディ勢がワン・ツー・スリーを独占する展開。そこに一番のライバルであるトヨタ・レーシングも7号車に乗り込む中嶋一貴がタイムアタックに挑むものの、フリー走行からの差を埋めることはできず、8号車はマシントラブルでコース脇にマシンを止めてしまうなど、苦しい予選スタートとなってしまった。
その後もタイムアタック合戦が白熱してきた中、コース最長のストレート「ユノディエール」内にある第2シケインでクラッシュが発生。赤旗が出されセッションは中断される。コースマーシャルによってコースの修復作業が懸命に行われたが、完璧な修復までにはかなりの時間を要するとして約1時間弱を残してそのまま終了という判断が主催者側から下された。
3位に終わった1号車は本格的なタイムアタックに入る前での赤旗終了だっただけに不完全燃焼に終わってしまったが、日本時間の20日深夜から21日早朝にかけて行われる予選2・3回目での逆転に期待がかかる。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。