第81回ル・マン24時間レースのフリー走行がフランスのル・マンにあるサルトサーキットで日本時間の19日23時00分から行われた。気温23℃、路面温度24℃のドライコンディションで始まった4時間のセッション。この日はそのまま予選1回目が行われることもあって、限られた時間でマシンのチェックに余念がないチームがほとんどだった。
グリーンフラッグが出されコースオープンとなると、早速チャンピオンチームのアウディR18 e−トロン クワトロの3台がコースイン。それぞれ約130kmの距離にあたる10周前後を連続して走り込み、いきなり2号車のアラン・マクニッシュが3分28秒538を記録。1号車のアンドレ・ロッテラーが3分29秒587で続き、3号車も3番手に続いた。
一方のトヨタ勢は1周走ってピットに戻り、マシンを再調整してコースインを繰り返す作業を続け、本格的な走りこみは開始から1時間半を過ぎてから。しかし、アウディ3台から大きくタイム差をつけられる結果となってしまった。
途中、LMP2クラスのマシンがクラッシュしたことで赤旗中断となったが、セッション後半になるにつれ、王者たちが本領を発揮し始め、徐々にペースアップ。最終的に2号車のロイック・デュバルが3分25秒415を記録しトップタイム。1号車が3分26秒060まで更新し2番手につけ3番手も3号車(3分28秒458)がつける展開となった。トヨタ勢は8号車の3分29秒573の4位が最高。フリー走行からアウディ勢が1歩リードする速さを見せ付けた。
注目の小林可夢偉(AFコルセ)が参戦するLMGTE-PROクラス。セッション序盤はトニ・バイランダーがマシンのチェック走行をメインに行なっていたが、後半になり可夢偉がステアリングを握る番になると本格的な走り込みを開始。91号車のポルシェに0.2秒届かなかったが3分58秒574でクラス2番手タイムを叩き出した。
なおセッションは、残り30分というところでGTE-AMクラスの57号車フェラーリが大クラッシュ。タイヤバリア等コースの完全修復に時間がかかるため、予定より30分早くチェッカーフラッグが出されてフリー走行は終了となった。注目の予選1回目は、日本時間の20日(木)朝5時00分から2時間に渡って行われる。
『記事:吉田 知弘』
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