2013年のインディカー・シリーズ第8戦テキサス決勝。予選はマシントラブルによりタイムアタックができず、21番手と後方からのスタートを余儀なくされた佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)。予選日に苦しめられたトラブルも修復され、レース前の最終プラクティスでは6番手タイム。決勝での追い上げが期待された。
しかし、レース序盤からタイヤのグリップ低下によるペースダウンに苦しめられ、思うように順位を上げることが出来ず、さらにレース中盤はフルコースコーションが入るタイミングとピットストップのスケジュールが噛み合わず、順位を落としてしまう。それでも最後まで粘り強く走り続け、10ポジションアップの11位でチェッカーを受けた。
レースを終えた琢磨は、Hondaの公式サイトでコメントを発表。今週末のレースについて振り返った。
「タイヤの消耗が激しい、大変難しいレースでした。マシンがいいのは走り出して7周だけで、そこから先はグリップが下がり、マシンのバランスも崩れていきました。マシンをベストのバランスに保っておくのが非常に難しかったです。クルーたちのピット作業はすばらしい速さでしたが、我々のピットタイミングは少しベストのものからズレていましたね。ピットインした直後にフルコースコーションが出たことで、順位を大きく下げてしまいました。そこからのばん回は厳しかったのですが、なんとかがんばっていくつかはポジションを取り戻すことができました。予選日のトラブルを考えれば、私たちはチームとして大きなリカバリーを達成したと思います」(Honda公式サイトより)
第5戦のインディ500以降、流れを掴みきれないレースが続く琢磨。6月は連戦続きで、第9戦ミルウォーキーも6月15日(土)に決勝が行われるなどハードスケジュールとなっている。
今回は予選日でのトラブルが悔やまれるレースとなってしまったが、データ収集がほとんど出来ないまま迎えたレースで、トップ10に迫る位置でフィニッシュできたということは、今後に向けて大きなプラス材料になることは間違いない。次回も琢磨とAJフォイト・レーシングの活躍から目が離せない。
『記事:吉田 知弘』
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