現地時間の1日に決勝が行われたインディ第6戦デトロイト。他車のペナルティで繰り上がり7番手からスタートを切った佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)は1回目のピット直前に痛恨のガス欠。なんとかピットまで戻ることが出来たものの、結局2周遅れの19位でRace1を終えた。
レース後、Hondaの公式サイトでコメントを発表した琢磨は、当初の予定より1周多く走ろうとしたことが最終的にガス欠につながったことを明かした。
「慎重にスタートし、順位を少し上げて1回目のピットストップを迎えようとしていました。『次の周にピットインする』と無線で指示を受けていましたが、『もう1周行ける』と指示が変わってピット入口を通り過ぎました。そうしたら、ターン2を過ぎたあたりで燃料切れの症状が出て、コース上にストップしました。レースに復帰するのは難しいと考えてマシンから降りかけましたが、オフィシャルがピットに戻してくれることを期待してコクピットに残りました。その結果、レースに戻ることができ、明日に向けて周回を重ねました。どうしてもソフトタイヤでの走りを経験しておきたかったのです。終盤はいいペースで走れていましたが、まだトップグループとの間には差があることがよく分かりました。今日以上の走りを実現するためのデータを集めることはできたと思います」(Honda公式サイトより)
レース後半は、明日(2日)に行われるRaee2に向けてのデータ収集に専念した琢磨。今回、レッド(ソフト)タイヤとマシンの相性が良くないようで、この日の朝に行われたRace2の予選でも頼みのレッドタイヤでタイムが伸びず21位と低迷。その悪い流れが午後のRace1決勝でも引きずる形になってしまったが、今回のデータ収集が明日のRace2に生かされ、今日までの鬱憤を晴らす素晴らしいレースを期待したい。
『記事:吉田 知弘』
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