2013年のIZODインディカー・シリーズ第6戦デトロイトの決勝レースが現地時間の1日、ミシガン州デトロイトのストリートコース「ベル・アイル・レースウェイ」で行われた。
今週末のインディは土・日で決勝が行われる2レース開催。まずは第6戦のRace1。ポールポジションはダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)。しかし、エンジン交換を行ったため10グリッド降格ペナルティを受けたため、EJ・ヴィソ(アンドレッティ・オートスポーツ)とマイク・コンウェイ(デイル・コイン・レーシング)がフロントローに並んでスタートが切られた。ここで主導権を握ったのがコンウェイ。ヴィソを抜いてトップに立つが直後に後方でAJ・アルメンティンガーが激しくクラッシュ。早速フルコースコーションとなるが、冷静にリスタートを決めて周回を重ねていく。
途中2回目のコーション時と自身のピットタイミングが上手く噛み合わず序盤から2位につけていたライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)に先行を許してしまうが、44周目に抜き返し再びトップへ。最後まで安定した速さを見せたコンウェイがそのままチェッカーを受け優勝。自身としては2011年ロングビーチ以来、約2年ぶりの勝利となった。2位にはハンターレイ、3位にはデイル・コイン・レーシングのもう1台ジャスティン・ウィルソンが入った。
今シーズンはインディでのフル参戦を行わず、活躍の場をWEC(世界耐久選手権)に移しているコンウェイ。今回はアナ・ベアトリスに代わってのスポット参戦だったが、チームの期待に応える活躍を見せた。また、現地時間の2日に行われる第7戦のRace2ではポールポジションからスタートの予定。一気に2連勝ということも十分に有り得そうだ。
日本期待の佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)はフランキッティのグリッド降格もあり、7番手からスタート。直後は少し順位を落としたが、集団状態の序盤戦で6位まで浮上。さらに上位を狙っていこうとした時、ちょうど1回目のピットストップのタイミングでガス欠に陥ってしまい、コース上でストップしてしまう。これによりフルコースコーションになり、琢磨のマシンは安全確保のためマーシャルの手を借りてピットまで戻ってくる事ができたが2周遅れと大きく後退。結局19位でチェッカーを受けた。ポイントランキングで上位を争っていたハンターレイやエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が好結果を残したため、琢磨はランキング4位に後退。残念なレースになってしまったが、レース後半は意図的にレッドタイヤでロングランを行うなど、Race2に向けたデータ収集も行った。今度は21番手からのスタートとなるが、ロングビーチやサンパウロで見せた後方から追い上げるレースに期待したい。
『記事:吉田 知弘』
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