IZODインディカー・シリーズ第6戦デトロイト。現地時間の31日に行われたRace1予選に臨んだ佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)にとっては、不完全燃焼に終わる予選となってしまった。
直前の雨によりウエットコンディションとなった予選。雨でもマシンのセットアップに自信があった琢磨はセグメント1(Q1)を見事通過しセグメント2へ。セッション序盤に一度コースに出てチェック走行を行った後にソフトタイヤに履き替えてタイムアタックへ。しかし、その最中に他車がコース上でアクシデントを引き起こし赤旗中断。琢磨は満足にタイムアタックを行うことができないまま、Q2敗退を余儀なくされた。
「おもしろい予選でした。激しい雨でしたが、予選が始まると路面は瞬く間に乾いていきました。セミウエットのコンディションでは余裕を持ってトップタイムを出せましたから、予選に対して自信を持つことができました。第2ステージはハードタイヤでチェック走行をして、ソフトタイヤに履き替えてアタックに出ていきました。そのアウトトラップ中に1台のマシンがターン3でスピンして止まっており、そのセクションだけにイエローフラッグが出されていました。前を走るマシンとの間隔を広げるためにスピードを落として1周し、もう一度ターン3がローカルイエローのままだったことを確認し、アタックを始めました。そうしたら、そのラップの最中にレッドフラッグが出されたのです。あのタイミングでレッドを出す理由はなかったと思います。結局、私は一度もアタックを行うことなく予選を終えなくてはなりませんでした。がんばってくれているクルーたちのためにも、本当に悔しくてなりません」(Honda公式サイトより)
残念な予選となってしまったが、今季の琢磨とAJフォイト・レーシングは今回のようなあストリート(市街地)コースを得意としており、優勝した第3戦ロングビーチ、2位に入った第4戦サンパウロともに後方から追い上げて逆転していくレース展開を見せてくれた。今回は土・日と忙しいスケジュールになるが、まずはトップ10入りを果たしたRace1で予選での悔しさを晴らすレースに期待したい。
『記事:吉田 知弘』
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