2013年のIZODインディカー・シリーズ第5戦。伝統のインディ500マイルレースが、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)は18番手スタートから着実に追い上げ、一時は6位まで浮上した直後にスピン。大きく後退し、結局13位でチェッカーを受けた。
昨年は最終ラップまでトップ争いに加わり、もう少しで優勝に手が届きそうなところでスピンを喫しクラッシュ。今年はそのリベンジをと意気込んでいたが、予選から不運続きで厳しいレースになってしまった。決勝を終えた琢磨はHondaの公式サイトでコメントを発表している。
「スタート直後のマシンはハンドリングがよく、ライバルたちをオーバーテイクしていくことができました。ペースもよかったと思います。しかし、ハンドリングが次第に悪くなっていきました。ほかのマシンの後ろに入ると神経質な動きを見せるようになっていきました。57周目にスピンを喫したのは、すぐ前を走っていたドライバーが独特なラインどりをして、そのタービュランスを浴びたためでした。壁にヒットせずに済んだのはラッキーでしたが、そのあともマシンはグリップが上がらず、タイヤにブリスターが出ていたほどでした。厳しいレースで、真ん中の順位まで戻すのが精一杯でした。13位という結果は、今日のレースがインディ500であることを考えると本当に悔しいです。しかし、もう次の週末はデトロイトでのレースです。これからもチャンピオンシップはさらにし烈になっていくことでしょう。我々はトップを狙い、シーズン序盤からの勢いを保って、6月の連戦を戦っていきたいと考えています」(Honda公式サイトより)
次回は6月1日(土)の第6戦デトロイト。コメントにもあったとおり、このインディ500から5週連続でシリーズ戦が開催され、一番多忙な時期にあるが、今回の13位によりポイントランキング2位と上位をキープすることに成功した。残念ながら、今回は悔しい結果に終わってしまったが、次は「シリーズチャンピオン」獲得に向けて好レースを期待したい。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。