2013年のF1第6戦モナコGP。現地時間の25日(土)からは決勝グリッドを決める公式予選が行われた。
今週末は晴天に恵まれフリー走行3回ともドライコンディションで行われていたが、予選開始1時間を切ったところでまとまった雨が降り、一気にウエットコンディションになったモンテカルロ市街地コース。その後も雨がパラつき、結局路面が乾き切らないまま予選Q1がスタートした。
セッションが進むに連れ雨が酷くなる可能性もあり、グリーンシグナルが点灯すると全車インターミディエイトで一気にコースインし、狭いモナコのトラックは大混乱に。各車がクリアラップを目指し、Q1からトップ16台をかけたアタック合戦に注目が集まった。
心配されていた雨は止み、徐々に路面が乾いていくコンディションになる中、最終的にQ1はパストール・マルドナード(ウィリアムズ)が1分23秒452でトップ通過。午前中のフリー走行3回目でクラッシュしたロメイン・グロージャン(ロータス)は残り5分余りのところでコースインし、4番手タイムをマークし無事にQ2進出。フェリペ・マッサ(フェラーリ)は結局Q1チェッカーまでにマシン修復が間に合わずQ1敗退となった。
続くQ2。直前に再び雨が降り始めたのを確認すると、ロズベルグを先頭にベッテル、ウェバーなど、普段は少しピットで待機する上位陣から一斉にコースイン。ここでもインターミディエイトタイヤでのタイムアタック合戦がスタートした。しかし、そこまでウエットコンディションになるほど雨は強くならずセッションが進むに連れレーシングラインは乾いていき、ここでも後半に向けてタイムが上がっていく。そして残り5分というところでドライ用のスーパーソフト(赤)に交換。チェッカーが振られるラップに渡るまで一瞬たりとも気が抜けないタイムアタック合戦となり、このラウンドではセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分15秒988でトップ通過。Q1出走を果たしたグロージャンはコース上のトラフィック(渋滞)が影響し。13位ノックアウトとなった。
結局、レッドブル、フェラーリ、ロータス、メルセデスAMGといった上位チームが顔を揃えた最終のQ3。ほぼ完全にドライコンディションに戻った中、まずはベッテルが1分14秒333で先制アタックを仕掛けた。残り3分あまりのところで新しいタイヤに交換し、各車が最後のアタックのためこーすへ。やはり乾ききった路面ではメルセデスAMGにアドバンテージがありハミルトンが1分13秒967でトップタイムを塗り替えると、ロズベルグが1分13秒876で0.091秒上回りトップ奪還。ここでチェッカーフラッグとなりロズベルグが第4戦中国GPから数えて3戦連続でポールポジションを獲得。メルセデスAMG勢は2戦連続フロントロー独占した。
予選を終了してロズベルグは「もう少し楽に戦えるかと思ったが、コロコロ天気が変わり一瞬も気が抜けなかった。でも最後まで上手く行った。ここモナコでポールポジションをとれたことは嬉しいよ。」と、ここまでの結果に満足した表情。しかし彼らにとっての課題は決勝でのレースペース。ここモナコは追い抜きポイントが少なく、毎年ポールポジションのドライバーが絶対有利と言われているだけに、今まで以上に優勝への可能性は高いと言えるかもしれない。
注目の決勝レースは26日21時00分(日本時間)から78周で争われる。
『記事:吉田 知弘』
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