【F1】2013第6戦モナコGP:観戦ガイド

©Pirelli
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今週末のF1は伝統のモナコGP。今年も世界屈指の難関コース「モンテカルロ市街地コース」が舞台となり、シリーズ第6戦が開催される。今回も観戦ガイドでは週末のレーススケジュールやコース紹介、見どころなどをご紹介していく。

【コース紹介】
2013第6戦モナコGP
モンテカルロ市街地コース
全長:3.340km
決勝周回数:78周(260.520km)
ラップレコード:1分14秒439(2004年/ミハエル・シューマッハ)

コース図(FIA公式サイトへ)

Monaco

世界三大レースの一つ、F1モナコグランプリ。1929年に始まった伝統あるレースは今年で(F1世界選手権前のレースから数えて)71回目を迎える。F1のシリーズ戦の中で最も格式が高いレースとして世界中からも注目され、レースウィークには各国のセレブがF1観戦に訪れ、各所で盛大なパーティが催される。そんな優雅な雰囲気とは裏腹に、コース上では毎年白熱したバトルが繰り広げられる。モナコ公国内の公道を利用して作られるモンテカルロ市街地コースは、片道1車線(計2車線)の一般道路を使用。両脇には専用のガードレールが設置され、他のサーキットにあるような“ランオフエリア”は一切ない。そのため、ほんの僅かなミスでコースアウトした場合、即ガードレールの餌食となりレースではリタイアに繋がる。予選から決勝まで1瞬足りとも気が抜けず、その分ここでの勝利は他のコースの3勝分に値すると言われるほど、モナコでの優勝は特別であり名誉あるものとして知られている。ちなみに最多勝記録はアイルトン・セナの6勝。現役ではフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とマーク・ウェバー(レッドブル)の2勝だ。

©Pirelli ©Pirelli
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細かなコースレイアウトを見ていくと、全体的に超低速のシケインやヘアピンなどが多く最高スピードも時速300km/hに達しない低速サーキット。しかし1コーナー直後の登り坂“ボー・リバージュ”やトンネル区間などではエンジンパワーも必要になってくるため、各チームが毎年セッティングを悩ませる。また前述の通り、コース幅が非常に狭いため、レース中の追い抜きはほぼ不可能。従って、予選結果がそのままレース結果に反映されることが多く、予選でのタイムアタック合戦から優勝争いが始まっていく。

【レーススケジュール】
※表記は日本時間
5月23日(木)
フリー走行1回目/17:00〜18:30
フリー走行2回目/21:00〜22:30
5月25日(土)
フリー走行3回目/18:00〜19:00
公式予選    /21:00〜22:00
5月26日(日)
決勝      /21:00〜(78Laps)

【天気予報】F1公式サイト(5月22日現在)より
5月23日(木)フリー走行/晴れ
5月25日(土)公式予選 /晴れのち曇り
5月26日(日)決勝   /晴れ

【フジテレビNEXT(CS)生中継日程】
※再放送もありますが各セッションの生中継スケジュールのみ記載しています。
5月23日(木)
フリー走行1回目/16:55〜18:40
フリー走行2回目/20:55〜22:40
5月25日(土)
フリー走行3回目/17:55〜19:10
公式予選    /20:50〜23:00
5月26日(日)
決勝直前生中継 /20:30〜20:50
決勝      /20:50〜23:50

【BSフジ(録画)放送日程】
5月25日(土)
公式予選/24:00〜25:00
5月26日(日)
決勝  /23:00〜24:50

【ピレリが持ち込むタイヤ】
スーパーソフト(赤)
ソフト(黄)
インターミディエイト(緑)
ウエット(青)

©Pirelli ©Pirelli
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今回のドライタイヤはスーパーソフト(赤)とソフト(黄)という組み合わせ。一般道ということで路面のグリップも少なく、高速コーナーによるタイヤへの負担も少ないことから今年も柔らかいタイヤが選ばれた。今年のピレリはレースでの耐久性が良くなく、前回スペインGPでは4ストップ作戦を選んだアロンソが優勝。おそらく今回も2回以上のピットストップが予想される。しかし、ここモナコは前述にもあるように追い抜くポイントがほぼ皆無。そのためピットストップでのタイムロスもコース上で取り返すことが困難になる。そのため、毎年出来る限りピットストップの回数を減らしてコース上での順位を重視する戦略で勝負をしてくる。果たして今年はどんなレース展開になるのか?非常に楽しみなところだ。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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