本田技研工業株式会社は16日、東京・青山にあるホンダ本社で緊急記者会見を行い、2015年からパワーユニット・サプライヤーとしてF1世界選手権に復帰することを正式発表した。注目の供給チームは、かねてから噂で挙がっていたイギリスの名門マクラーレン・チーム。会場にはチーム代表のマーティン・ウィットマーシュも同席し、集まった報道陣に挨拶した。
「今日ここに、歴史に残るマクラーレンとホンダのパートナーシップが復活し、新たな勝利に向けた幕開けを、皆様にご報告できることを心から嬉しく思います。我々とホンダとのパートナーシップといえば、まさに“成功”そのものです。1988〜1992年の間に4度のコンストラクターズチャンピオンを獲得。特に1988年にはアラン・プロストとアイルトン・セナを擁し、今でも歴代最強パッケージの1つ“マクラーレン・ホンダMP4/4”で16戦中15勝という快挙を成し遂げました。ホンダの過給(ターボ)エンジンに関する技術は優れており、他社を寄せ付けない強さと実績を持っています。F1でさらなる成功を求めるマクラーレンにとっては最良のパートナーです。F1は非常に過酷なスポーツであり、年々その競争は激化しております。我々は、このパートナーシップを必ずや成功させ、最終目標である優勝を手にする所存です。強い意志と卓越した技術・知識を持って挑めば、いかなる困難な状況にも立ち向かえると信じています。我々の先輩たちが築き上げた歴史と栄光、あれから数十年の時が流れたに今でも多くのファンに語り継がれています。マクラーレンは栄えある歴史を胸に、再度栄光を手にするためホンダという素晴らしいパートナーとともにまい進していきます。」
挨拶を終了すると真っ先に伊東社長のもとへ歩み寄り、ガッチリと握手を交わしたウィットマーシュ代表。かつて当時のロン・デニス代表とホンダ創始者の故・本田宗一郎氏が築き上げた伝説の最強タッグが再び復活し、動き出した瞬間だった。
『記事:吉田 知弘』
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