白熱しているSUPER GT第2戦決勝。20周を過ぎたあたりから1回目のピットストップのタイミングに。他陣営のアクシデントによりレクサス勢が上位を独占しているGT500クラス。真っ先に動いたのはDENSO KOBELCO SC430(石浦宏明)。25周目にピットに入るとベテラン脇阪寿一にバトンタッチした。続いてENEOS SUSTINA SC430(大嶋和也→国本雄資)、ZENT CERUMO SC430(立川祐路→平手晃平)が続々とピットイン。最後にトップを走るPETRONAS TOM’S SC430(中嶋一貴)が満を持して39周目にピットに入る。作業を終えてトップでコースに復帰するが、脇阪がこの間に一気に差を詰め、気がつくと真後ろへ。36号車の第2スティントを担当するジェームス・ロシターも逃げようとするが、温まっていないタイヤではどうすることも出来ず、脇阪の先行を許すことに。ここからトップ争いは約3秒の間隔で膠着状態となっている。
一方、後方ではRAYBRIG HSV-010(小暮卓史)とREITO MOLA GT-R(関口雄飛)の7位争いが白熱。若い関口が果敢に攻めていくもののベテラン小暮が冷静に対応。サイド・バイ・サイドの白熱した展開となりグランドスタンドも両者のバトルに釘付け。最終的に経験抱負の小暮に軍配が上がった。
GT300は相変わらずMUGEN CR-Z GTが絶好調。35周目に武藤英紀から中山友貴にドライバー交代してもペースが落ちる気配が全くなく、後続に対して40秒もの大差を築き独走状態を築いている。2位には同じハイブリッドGTカーのPanasonic apr PRIUS GT(嵯峨宏紀)が浮上。3位には、GSR初音ミクBMW(片岡龍也)が続く。FIA-GT3車両と燃費面では不利だが巧みなレース戦略を駆使し徐々に順位を上げてきた。後半戦の走りが期待されたが、59周目にまさかのタイヤパンク。無念の後退を余儀なくされてしまう。
いよいよチェッカーに向けて最後の2回目のピットストップが迫っている。初音ミク号のように今回はタイヤがパンクする車両が多く、細かなトラブルに見舞われるマシンが多くなっている。このまま39号車と16号車が逃げ切るのか?それとも、終盤になにかドラマが待っているのか?いよいよ最終スティントを迎える。
【GT500(67周終了時点)】
1位:DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明)
2位:PETRONAS TOM’S SC430(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)
3位:ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)
4位:ENEOS SUSTINA SC430(大嶋和也/国本雄資)
【GT300(63周終了時点)】
1位:MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴)
2位:Panasonic apr PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀)
3位:クリスタルクロコ ランボルギーニGT3(山西康司/細川慎弥)
『記事:吉田 知弘』
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