いよいよ明日に迫ったSUPER GT第2戦富士。今回もゴールデンウィークに開催される恒例のGT FUJI 500km RACEの見どころをご紹介する。第2回の今回は、開幕戦同様に大混戦が予想されるGT500クラスのプレビューだ。
【ホームコースの富士でレクサス勢の逆襲なるか?】
距離が長くなっても、スタートからゴールまで大接戦が予想されるのが、GT500クラス。開幕戦岡山でも最終ラップまで優勝争いが繰り広げられ、RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史)が見事優勝を飾った。
岡山ではホンダHSV-010と日産GT-Rによるトップ争いが目立ち、もう一つの陣営であるレクサス勢はZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)の4位が最高と完璧に脇役に。しかし彼も昨年はシーズン4勝を挙げており、全く力がないわけではない。さらに今回の舞台はレクサス(トヨタ)勢のホームコースである富士スピードウェイ。1.5kmのメ長いインストレートなど、直線スピードが重視するコースで速さを発揮するレクサスSC430で今シーズン初優勝を狙う。
【今回も白熱する“タイヤ競争”。本命はブリヂストンvsミシュランか?】
今年もSUPER GTには両クラス合わせて5つのタイヤメーカーが参戦。現在はタイヤワンメイク化が進む国内外のレースカテゴリーの中で、唯一といっていいほどタイヤの開発競争が激化しているカテゴリーだ。特にGT500クラスは今年、日産のエースカーMOTUL NISMO GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)と昨年のチャンピオンチームであるREITO MOLA GT-R(本山哲/関口雄飛)が揃ってミシュランタイヤを装着し『日産GT-R×ミシュラン』のパッケージで陣営3連覇を狙う。逆にレクサス勢は昨年までミシュランを履いていたDENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明)がブリヂストンに切り替えエース車両のタイヤを統一。ホンダもRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史)、KEIHIN HSV-010(塚越広大/金石年弘)は変わらずブリヂストンタイヤと、今年は2極化している。
開幕戦では低い路面温度に対応しきれなかったミシュラン勢が終盤で後退しブリヂストンに軍配が上がった。「もっと温度が上がれば我々のパフォーマンスがさらに生かされる」とかたっているミシュラン陣営。第2戦富士は岡山と比べると気温が上がる予定。一番得意としているウエットコンディションにはならなさそうだが、開幕戦以上に僅差の競り合いになってくることは間違いないだろう。
その他にもGT500にはEPSON HSV-010(道上龍/中嶋大祐)のダンロップタイヤ、D’Station ADVAN GT-R(安田裕信/ミハエル・クルム)、WedsSports ADVAN SC430(荒聖治/アンドレ・クート)が装着するヨコハマタイヤが参戦している。接戦と同時に波乱も予想される富士での500kmレースでどのような走りをみせてくれるのか?彼らのにも注目が集まる。
いずれにしても、GT500クラスに関しては開幕戦同様に最後の最後まで手に汗握るバトルが展開されることは間違いない。29日(月・祝)の決勝レースでは、是非サーキットまで足を運んでいただいて興奮のレースを生で体感していただきたい。
『記事:吉田 知弘』
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