いよいよ待ちに待ったゴールデンウィークがスタート。早速28・29日に静岡県の富士スピードウェイで、この時期恒例の「SUPER GT第2戦FUJI GT500km RACE」が開催される。今年もGT500・GT300ともに大混戦となっているSUPER GT。4月7日に決勝が行われた第1戦岡山でも、各所で激しいバトルが繰り広げられた。
今回はシリーズで一番盛り上がる第2戦富士ラウンドの見どころを紹介していく。
【ゴールデンウィークの富士戦は500km。“目には見えない攻防戦”に注目】
通常は300kmのレース距離で争われることが多いSUPER GT。しかし例年ゴールデンウィークに行われる富士戦は、500kmと少し長い距離で争われる。そのため、通常は1度のみのピット作業で済むのだが、今回は2度のピットストップが必要となり、今まで以上に“耐久レース”の要素が重要視される。タイヤマネジメントや細かな燃費管理が、各陣営のマシン特性を活かした戦略などが予想され、開幕戦とは異なる「目には見えない攻防戦」が展開されるなど、このゴールデンウィーク戦ならではのレース展開にご注目いただきたい。
【後半戦の勝敗に影響してくるウェイトハンデ。各陣営の思惑は?】
上位入賞者に課せられる「ウェイトハンデシステム」。開幕戦岡山の結果を受けて、今回の富士からウェイトを積むチームがいくつかある。
現時点で一番重いのは岡山で優勝を飾ったGT500クラス:RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/小暮卓史)とGT300クラス:GAINER DICXEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)の2台。持ち点の20ポイント×2kg=40kgのハンデを背負って500kmレースに挑む。
[恒例のウェイトハンデステッカー。今年もいよいよ第2戦から登場する]
これだけ重いと確実にラップタイムや燃費、タイヤの消耗にも影響が与えるため不利になりがちだが、GT500クラスでいうと昨年の開幕戦で2位に入り30kgのウェイトを積んだRAYBRIG HSV-010が第2戦富士でも2位表彰台を獲得する活躍を見せた。そのため、ウェイトが重いチームも今回までは十分に上位入賞のチャンスがある。しかしここでさらにウェイトが増えると第3戦セパン以降が厳しい戦いとなるのが考えどころ。シーズンを見据えた駆け引きが、この富士戦から観られそうだ。
注目のSUPER GT第2戦富士。公式予選は4月28日(日)、決勝レースは4月29日(月・祝)に行われる。ゴールデンウィーク中の休日に合わせて、通常とは変則的なスケジュールになっているが、シリーズで一番盛り上がるレースを是非サーキットで現地観戦してみてはいかがだろうか。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。