2013年のF1世界選手権は第3戦中国GPが12日に開幕。今年で10回目の開催となる上海インターナショナルサーキットでは、午前と午後の2回に分けてフリー走行が行われた。
当初の予報通り晴天に恵まれた上海インターナショナルサーキット。まず午前中のフリー走行1回目では、昨年ここで悲願の初優勝を果たしたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が1分36秒717でトップタイムを記録。同僚のルイス・ハミルトンも2位に続き、昨年同様にメルセデスAMG勢が上海で速さを見せた。
午後の2回目では、今回のオプションタイヤ(柔らかい方のドライタイヤ)であるソフトタイヤも続々と登場。各チームともにセットアップを進めていき、タイムも徐々に更新されていく。そんな中でトップに立ったのがフェリペ・マッサ(フェラーリ)。午前中のロズベルグが出したタイムを1.4秒上回る1分35秒340を記録した。ここ数年は勝利から遠ざかっており不振続きだったマッサ。しかし昨年第15戦日本GPで2位表彰台を獲得して以降、復調の兆しをみせている。特に今シーズンは予選から絶好調でオーストラリアGPで4位、前回マレーシアGPでは2位を獲得。決勝でも両レースともポイントを獲得している。この流れを明日以降も維持できるか、注目が集まる。
2位には現在ランキング2位のキミ・ライコネン(ロータス)。前回マレーシアでは予選後の不運なペナルティなどで後手を踏むレース運びとなってしまったが、開幕戦から見て付けている速さは、ここ上海でも健在なようだ。3位にはマッサの同僚フェルナンド・アロンソが入っている。
また、前回マレーシアGPで優勝したものの、チームオーダーの問題で同僚と揉めている王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)はトップから1.4秒遅れの10位。中国GP開幕直前にも「またチームオーダーを無視する」などと、爆弾発言が飛び出し注目を集めている。明日の予選では開幕3戦連続ポールポジションがかかっているだけに、どのように巻き返してくるのか非常に楽しみだ。
中国GPの公式予選は日本時間の13日(土)15時00分からスタートする。
『記事:吉田 知弘』
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