2013年のIZODインディカー・シリーズの第2戦がアラバマ州のハーバー・モータースポーツパークで行われた。
開幕戦St.ピーターズバーグで予選2位につけ幸先の良いスタートを切った佐藤琢磨(AJフォイト・レーシング)。今回も予選Q2に進出し、最終的に4番手タイムを叩き出した。しかし、同セッション中に他車のタイムアタックを妨害したとして痛恨のペナルティ。結局12番手からスタートを切ることになった。
予選の不運を吹き飛ばすかのようにレース序盤は積極的に攻めた琢磨。ポジションを3つ上げて、さらに前を目指した。しかし、不運は決勝中にも起こってしまう。2回目のピットストップの際にギアボックスのトラブルでエンジンストール。再スタートに時間がかかってしまい、23位まで後退しています。それでも粘り強く走り続け、最終的に14位まで挽回してフィニッシュした。
「レース結果は残念なものとなりましたが、私たちは激しいレースで、いい戦いをゴールまで続けることができたと思います。ピットストップで問題が発生し、ポジションを大きく落としましたが、そこから私たちはばん回し、最後のピットストップは見事なものになっていました。クルーたちはいい仕事をしてくれました。まだいくつかの課題が残されていますから、それらを次のロングビーチまでに解決したいと思います。そして、今日見せたスピードを次のレースでも発揮できることを楽しみにしています」(HondaRacing公式サイトのコメントより)
レースを制したのは2012年王者のライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)。ポールポジションからスタートし、一時はレッドタイヤ(ソフトタイヤ)で追い上げてきたエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)にトップの座を明け渡すが、最終スティントに自身も新品のレッドタイヤを投入し再逆転。最後は怒涛の勢いで追い上げてきたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とデッドヒートを展開。わずか0.6363秒先にハンターレイがチェッカーを受けた。
次回は第3戦ロングビーチが4月20・21日の日程で開催される。その間の4月13・14日には佐藤琢磨が帰国し、国内最高峰のスーパーフォーミュラ開幕戦(鈴鹿)にもスポット参戦予定。こちらもファンにとっては見逃せないレースになりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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