SUPER GT第1戦岡山ラウンド。GT300クラスは3番手スタートのGAINER DICXEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)が優勝。昨年に引き続き、岡山ラウンド2連覇を果たした。
ポールポジションはSUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太)。決勝でも好走が期待されたが、ドライコンディションのFIA-GT3勢の前には太刀打ちできず、徐々に交代していってしまう。代わってトップに経ったのは2番手スタートのS Road NDDP GT-R(星野一樹/佐々木大樹)。日産に復帰した星野一樹がリードを広げようとするが、今年からメルセデスSLSに変更したゲイナーのビルドハイムがピッタリと背後につく。その差を1秒以内に縮めると11周目のアドウッド・カーブで抜きトップ浮上。その後はまさに独走状態となり、気づけば2位以下に15秒近い大差を築く。
このまま順調に進むかと思われたが、レース中盤のドライバー交代の際に、同じチームのGAINER Rn-SPORTS SLS(田中哲也/植田正幸)がマシントラブルでピットイン。そのタイミングが重なってしまい作業に小さな混乱が見られたが、それまでの大量リードに助けられトップで復帰する。その後も順調に周回を重ね、最終的に2位に上ったGSR初音ミクBMW(谷口信輝/片岡龍也)に11秒のリードを築いてフィニッシュした。
昨年も優勝したゲイナーは岡山ラウンド2連覇。今年はエースドライバーとしてチームを引っ張る存在となった平中は「まず一言で言うなら“ホッ”としています。今年はGT500での経験があるビルドハイム選手が加入し、チームも勝つためにメルセデスSLSを選んでくれました。この開幕前にもダンロップタイヤさんが開発に力を入れてくださり、色々なデータを集められていました。なので、ここで勝たなければいけないレースでした。チーム全体で勝つために凄くこだわったレースだったので、しっかり勝てて良かったです。」
一方、新加入での初勝利となったビルドハイムは「僕にとっては新しいチーム、新しいタイヤで今シーズンは自分自身には新しいチャレンジだった。ゲイナーはGTでも実績のあるチームでシーズンオフのテストも膨大なスケジュールが用意されていましたが、そこでしっかり走りこんで準備ができた。それがレースで生きたなと感じた。ここまでしっかりサポートしてくれたチームスタッフに感謝したい。」と今回の勝利を振り返った。
『記事:吉田 知弘』
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