GT300の予選同様にGT500の予選も大荒れの展開となった。GT300のQ1終了後に開始予定だったGT500のQ1は大雨によりスタートがディレイ。15時00分から15分間のQ1が始まった。
15台中8台がQ2に進出できるGT500。Q1スタートと同時に雨脚も弱まり走るたびにタイムが更新され始める。そんな中、優勝候補の一角だったDENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明)がコースオフ。ここでGT500最初の赤旗中断となってしまう。コースオフの原因を作ったマシンはタイムが抹消され、そのラウンドで脱落が決定。Q2で担当する予定だった脇阪寿一は、午前中の公式練習も含め1周も走らずに予選日を終える結果となってしまった。
この赤旗の時点でトップタイムを記録していたのは同クラスにステップアップしたREITO MOLA GT-Rの関口雄飛。Q1トップでエースの本山哲にバトンを渡したかったところだが、再開後のアウトラップで痛恨のスピン。ストレート直後のヘアピン側のガードレールにマシンをヒットさせストップ。これにより2度目の赤旗が提示される。この原因となった関口の1号車MOLAのタイムも残念ながら抹消。Q2進出のチャンスを逃してしまった。
残り5分のところでセッションが再開されると、各車ほぼ1発勝負のタイムアタック合戦に。最終的に速さをみせたのがチャンピオンコンビが揃って移籍したMOTUL NISMO GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)。柳田が1分35秒373を記録した。
その後のQ2は開始直前に横殴りの大雨。さすがにセッション続行は不可能という判断が下り、Q2は結局中止。Q1の結果がそのまま予選結果として採用され、NISMO GT-Rのポールポジションが決定した。2位には雨に強いダンロップタイヤユーザーのEPSON HSV-010(道上龍/中嶋大祐)、3位にはD’Station ADVAN GT-R(安田裕信/ミハエル・クルム)が入った。
Q2を走らずに終えてしまったロニー・クインタレッリは「このチームに移籍して1戦目でのポールは嬉しい。明日もタイヤ選択が鍵を握ると思うので、しっかりチームとやっていきたい。」とコメント。事実上のポールタイムを記録した柳田も「ここまでミシュランと一緒にやってきたことがちゃんと結果になった。明日も、それを生かして優勝したい。」と意気込みを語った。
明日は、天気も回復し、決勝レース後半はドライコンディションでのレースも期待できる開幕戦。注目の決勝レースは7日(日)14時00分にスタートする予定だ。
『記事:吉田 知弘』
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