SUPER GT第1戦岡山。午後の予選は大波乱の展開となった。午前中に引き続き大雨に見舞われた岡山国際サーキット。14時00分から予定されていた予選も、コースの安全確認のため10分ディレイしてGT300クラスのQ1がスタートした。今年はレギュレーションが変更され2ラウンド・ノックアウト方式となり、Q1は15分間の25台から上位13台に絞られる。
コースオープンと同時に各車一斉にコースイン。気温11℃、路面温度13℃という寒いコンディションで雨も強く降る中、タイムアタックを試みる。しかし、激しい雨に見舞われコースアウトするマシンが続出。早速マネパ ランボルギーニGT3(織戸学/青木孝行)がコースオフし赤旗中断。その後も再開してはコースオフするマシンが続出し、赤旗中断を繰り返す展開。結局、残り3分を残したところでコースオフマシン続出のためQ1は終了された。この影響により最後のタイムアタックにかけていたPanasonic apr PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀)やMUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴)がノックアウトされてしまう。
続くGT500のQ1での赤旗や天候状況を確認するためにセッションが中断する変則的な流れになり、結局大幅に遅れた15時45分からスタート。Q1よりも雨が弱まり、各車がポールポジションを求めて一斉にタイムアタック。昨年同様にFIA-GT3車両がトップタイムを塗り替えていく中、唯一JAF-GT車両でQ2に残ったSUBARU BRZ R&D SPORT(山野哲也/佐々木孝太)が飛び抜けた速さをみせ、それまでのトップタイムを1秒以上も上回る1分41秒040をマーク。ライバルたちも最後までタイム更新に挑むが、結局Q2を担当した佐々木のタイムを上回ることができずチェッカーフラッグ。2012年にデビューしたスバルBRZが初めてポールポジションを獲得した。
2位にはS Road NDDP GT-R(星野一樹/佐々木大樹)、3位にはGAINER DICXEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)が入った。
Q2で圧巻の走りをみせた佐々木は「このシーズンオフの間、チームがほぼ毎日徹夜してマシンを徹底的に改良してくれた。タイムを出したのは僕だけど、Q2につなげてくれた山野さんをはじめチーム全員のおかげです。」とコメント。Q1では当落線上ギリギリの13位で通過した山野は「明日は一番有利なポールからのスタート。ドライではまだまだ厳しい部分があるけれど、ベストを尽くしてまたこの会見場に戻ってきたい。」と意気込みを語った。
『記事:吉田 知弘』
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