2013年のF1第2戦マレーシアGPの公式予選が現地時間の23日(土)、セパン・インターナショナル・サーキットで行われた。
この予選では雨の予報が出ており、天候がどうなるか心配されていたが、気温32℃、路面温度41℃のドライコンディションでスタートしたQ1。まずは上位陣を中心に今年から新しいカラーリングになったハードタイヤを装着してコースイン。しかし、トップ16台の「Q2進出圏内」に入るべく、中団グループを中心にミディアムタイヤを積極的に投入。その中でも1年ぶりにF1復帰を果たしたエイドリアン・スーティル(フォースインディア)が1分36秒809でトップタイムを記録。周囲を驚かせた。
続く15分間のQ2、ここで速さを見せたのが開幕戦オーストラリアGP予選でも上位に食い込んできたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)。Q1最速タイムを0.7秒上回る1分36秒190で暫定トップに立つ。ほぼ全員が1度目のタイム計測を終えたところで、心配されていた雨が本格的に降り始め、路面はウエット状態に。これでさらなるタイムアップは見込めなくなり、ロメイン・グロージャン(ロータス)やポール・ディ・レスタ(フォースインディア)らがQ2で姿を消すことになった。
そして最終Q3はウエットコンディションでのスタート。各車インターミディエイトタイヤに履き替えてスタート。わずか10分間のQ3は路面状況が良くなる最後のラップまでタイムアタック合戦が続き、トップタイムを出したのが王者セバスチャン・ベッテル(レッドブル)。最後に1分49秒674を叩きだし2戦連続で通算38回目のポールポジションを獲得した。2番手にはフェリペ・マッサ(フェラーリ)、3番手にはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とフェラーリ陣営がチャンピオンの背後につける予選結果となった。
開幕戦で優勝を飾ったキミ・ライコネン(ロータス)は1分52秒970で7番手。しかしQ3の最中にタイムアタック中のロズベルグを進路妨害したとして、3グリッド降格ペナルティが下った。これにより決勝は10番グリッドからスタートする予定だ。
注目の決勝は日本時間の24日(日)17時00分からスタート予定。今年もレース中にスコールなどで雨が降る可能性も高く、昨年同様に大波乱の決勝になりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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