日産自動車株式会社は26日、2013年のモータースポーツ活動概要を発表した。今年もSUPER GTに両クラスで参戦する日産。昨年から参戦しているGT300クラスのGT-R NISMO GT-3が4台参戦することになり、GT500と合わせて8台のGT-Rがシリーズ戦に登場することになる。
GT500では2年連続で柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組のMOLAがチャンピオンを勝ち取る偉業を成し遂げた。もちろん、今年は前人未踏の3年連続のチャンピオン獲得に向けての挑戦になる。それに向けて、大きなドライバーラインナップの変更を行なってきた。
【GT500ドライバーズラインナップ】( )内はタイヤメーカー
#23 NISMO(ミシュラン)
柳田真孝/ロニー・クインタレッリ
#1 MOLA(ミシュラン)
本山哲/関口雄飛
#12 IMPUL(ブリヂストン)
松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
#24 KONDO RACING(ヨコハマ)
安田裕信/ミハエル・クルム
【GT300 ドライバーズラインナップ】
#3 NDDP RACING(ヨコハマ)
星野一樹/佐々木大樹
#7 Bonds Racing(ヨコハマ)
イゴール・スシュコ/TBA
#48 DIJON Racing(ヨコハマ)
高森博士/千代勝正
#360 RUN UP SPORTS(ヨコハマ)
白坂卓也/田中篤
まず驚いたのはGT500のラインナップ。2年連続でチャンピオンを獲得した柳田/クインタレッリ組はエースチームである23号車NISMOへ移籍。同時にMOLAで実績を積んできたミシュランタイヤを今年からNISMOも使用する。
これまで日産のエースとして23号車をドライブしてきた本山哲は、GT500へステップアップする関口雄飛とのコンビでチャンピオンチームのMOLAへ移籍。昨年は未勝利に終わってしまい悔しいシーズンとなってしまったが、新進気鋭の関口とともに新しい環境で再び勝利を目指す。
今回のラインナップ変更について柿本邦彦総監督は「2連覇できた中で、我々が組んできたチーム・ドライバー体制、マシンの方向性やタイヤメーカーの選択は正しかったと思っています。しかし、それに安住していていけない。常に変化を求めて新しい挑戦をしなければならないと感じています。2014年からレギュレーションも大幅に変わるので、それを見据えつつ、さらなる躍進をしていくための布陣にしました。」とコメント。日産のエースチームであるNISMOにチャンピオンコンビを迎え入れ、GT-Rでの3連覇を目指すシーズンになる。
12号車インパルは昨年同様に松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのコンビ。星野監督は「今年はドライバーだけでなくスタッフ一人ひとりがきっちり仕事を確実にしていき、速く走るだけではなくペナルティがないようなレースをしていきたい」と豊富を語った。
近藤真彦監督率いる24号車は安田裕信に加えミハエル・クルムが新加入。近藤監督も「とても力強い布陣になった。」と自信に満ち溢れた表情だった。
GT300クラス3号車のNDDPに星野一樹と佐々木大樹。日産系チームに復帰する星野と日産育成ドライバーの佐々木によるコンビにも注目。先日、チーム名を一新してGT-Rで参戦することを明らかにしたボンズレーシング、注目のセカンドドライバーはまだきまっていないようで発表はなかった。この他にも昨年までコルベットを使っていたDIJON RacingとRUN UP SPORTSがGT-Rに変更して今季のGT300に挑む。
GT500では史上初の3連覇がかかる日産陣営。今回の大胆なラインナップ変更が吉と出るのか?注目が集まる。
『記事:吉田 知弘』
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