[Photo:Vodafone McLaren Mercedes]
31日、昨シーズンのランキング3位であるマクラーレンチームが新車「MP4-28」を発表した。イギリスにあるチーム本拠地「マクラーレン・テクニカル・センター」には、多くの関係者が集まり、日本時間の19時30分から現地から発表会の様子が生中継配信され、世界中のファンが新車アンベールの瞬間を心待ちにした。
20時00分から発表会がスタート。まずは今年で設立50周年を迎えるマクラーレン・レーシングの歴史を振り返るVTRが放映され、マクラーレンが手がけたF1チャンピオンカーやル・マン24時間優勝マシンなどが登場。50周年ならではセレモニーとしての演出で盛り上がった。その後、この日の主役と言って良い2人。ジェンソン・バトンとセルジオ・ペレスが登場。こちらも現在マクラーレンで開発中のマクラーレンP1とMP4-12cスパイダーを運転して姿を現した。
昨年3勝を挙げ、ドライバーズランキング6位だったジェンソン・バトンは「充実したシーズンオフを過ごすことが出来た。2013年に向けて充電は完了した。新シーズンがとても楽しみだよ」と笑顔で挨拶。また、憧れのトップチームに移籍し、真新しいマクラーレンのレーシングスーツに袖を通して登場したセルジオ・ペレスは「信じられない気持ち。こんな素晴らしい歴史を持つ家族の一員になれて本当に光栄だよ。」と名門チームでの第一歩を踏み出し、興奮した気持ちを抑えきれない様子だった。
そして、2人のドライバーの手により、今までベールに包まれていたMP4-28がお披露目されると、まるで前作のMP4-27と見間違えるほど、外見に大きな変更点はなく、昨年同様に“段差ノーズ”のないフラット目なフロントノーズとなっている。しかし、サスペンションシステムを「プルロッド式」に変更するマシン内部は大きく変更が加えられているようだ。
[Photo:Vodafone McLaren Mercedes]
改めて新車を目の前にして意気込みを語った2人。バトンは「チームスタッフ全員が冬の間努力を重ねてきた。我々の目標はチャンピオンをとること。それは今年も変わらないし、それを何としても叶えたいね」。一方、新しいチームに移籍し、先輩バトンをはじめマクラーレンの首脳陣が見守る前で“今年の目標は?”という質問に答えたペレスは「もちろん、ワールドチャンピオンを獲ること。そのために毎戦レースをしているし、そのために僕はマクラーレンの一員になった。大きなチャレンジになると思うけど、頑張りたい」と大胆に発言。
今年も王者セバスチャン・ベッテルとレッドブルチームの最大のライバルとなるであろうマクラーレン陣営。2月から始まる合同テストでどんな走りを見せてくれるのか注目だ。
『記事:吉田 知弘』
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