東京オートサロンの会場内にあるスバルブースで、2013年のモータースポーツ参戦体制が発表された。今年も昨年同様にSUPER GT(GT300クラス)、ニュルブルクリンク24時間耐久レース、海外ラリーの3本を主軸として活動を展開。その中でも一番ビッグなニュースがあったのが、SUPER GTだった。
昨年からレガシィに変わって新型スポーツカー「BRZ」で参戦開始。デビューイヤーながら上位に食い込む走りをみせるなど、その高いポテンシャルに多くの関係者やファンが目を見張った。2年目となる今年はBRZでのGT300初優勝を一番の目標にし、チャンピオン争いに加わっていく事も視野に入れて準備を進めている。
車種は同じBRZだが、昨年の反省点を踏まえて新しいシャシーで、ほぼゼロから製作し直した「2013年モデル」で参戦予定。マシン各所に改良が加えられる予定だ。
そして何と言っても注目が集まったのがタイヤ。昨年はヨコハマタイヤを使用していたが、今年はGT500のチャンピオンタイヤでもあるミシュランにスイッチ。これがどのような力を発揮してくるのか、開幕まで目が離せない。
ドライバーは昨年に引き続き山野哲也と佐々木孝太のコンビ。体制発表会に参加した2人の口からは揃って「まずは、このマシンで初優勝を目指したい!」と強い意気込みが語られた。
また昨年は2年連続SP3Tクラスで優勝を飾ったニュルブルクリンク24時間。今年もスバル WRX STI S206で参戦し、3連覇を目指してマシンの製作が進められている。ラリーについては今年から新たに発足するWRC2とWRC(欧州ラリー選手権)に参戦予定。具体的に支援するドライバー等についての詳細情報は決まり次第リリースされるとのことだ。
現在のSUPER GT(GT300クラス)は、海外のFIA-GT3車両が上位を独占するレースが続いており、純国産マシンであるJAF-GT車両が苦戦を強いられている。しかし、大幅な改良が加えられるBRZは間違いなく“伏兵的存在”になってくるだろう。今シーズンのどこかのレースで初優勝の瞬間が、もしかすると見られるかもしれない。
『記事:吉田 知弘』
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