朝から大盛況となったTGRF。午後も様々なプログラムが用意され、来場した3万2千人のファンが、普段とは違う角度から観るモータースポーツを楽しんだ。
コース上では、この日のメインイベントと言っても良い「86/BRZワンメイク・スペシャルレース」が行われ、今年発売され今も話題となっているTOYOTA 86と、その兄弟車であるSUBARU BRZを使用し、現役SUPER GTドライバーたちが乗り込んでガチンコのワンメイク勝負が繰り広げられた。兄弟車ということで見分けがつきにくい2台。そんなファンでも分かりやすいように86が白、BRZが青色に色分けされた。レースはスタートからトップに立った山野哲也がそのまま先頭を死守。86陣営が抜きあぐねている間にもう1台のBRZを駆る佐々木孝太が追い上げ、なんとBRZ陣営がワン・ツーフィニッシュ。イベントとは言え、さすがにパルクフェルメに帰ってきた山野と佐々木は気まずそうな表情をみせていた。
午前中に走行したTS010、ニュー・トヨタ7に続き、多くのマシンがデモ走行を披露。特にニュルブルクリンクスペシャルランでは今年のニュル24時間耐久レースでクラス優勝を果たしたGAZOO RacingのLFAと86に加え、スバルのWRX STIやGTアカデミーのGT-Rも登場。ファンの前に元気な姿で登場した。
この他にも、フォーミュラ・ニッポンのデモ走行やSUPER GTのデモレースも実施。レーシングカーを観るのが初めてという方も多く、その迫力に釘付けになっていた。
最後に、今回走行を披露した車両によるパレードランが行われた後、グリッドに全車整列。グリッドウォークが行われた。通常のグリッドウォークは入場パスの上限が決まっている他、高額のチケットになるため、なかなか参加できなかったというファンが多かったが、今回は入場券を購入いただいたお客様全てが参加可能。特にSUPER GTを中心に大盛況となった。
こうして朝から行われたTGRFもあっという間に終了。前述でも触れたが、公式発表では3万2千人が来場。一日を通して、色々な場所でファンとドライバーが交流する姿が見られたり、初めて間近でマシンを見て感動するファンもいたりと、まもなく冬を迎えようとする富士スピードウェイでの一日を満喫していた。
『記事:吉田 知弘』
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