2012年のF1世界選手権も終盤戦に突入。セバスチャン・ベッテル(レッドブル)とフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のチャンピオン争いに注目が集まっているが、その裏で来季に向けての動きが活発になっている。
まず、ロータスはキミ・ライコネンが来季もチームに残留することを発表。2010、2011年の2年間はWRC(世界ラリー選手権)など他のレースに参戦、F1から遠ざかっていた。復帰初年度となった今季は2位表彰台を3回獲得するなど、インドGPを終えて173ポイントを獲得。ランキング3位につけている。チャンピオンの可能性も現時点では残っているものの、ポイント差が大きくついており厳しい状態。チャンピオン争いも重要だが、まずは復帰後の初優勝を早く見たいというファンも多いかもしれない。来季のさらなる活躍を期待したい。
そして、先日から噂が飛び回っていたニコ・ヒュルケンベルグ(現フォースインディア)のザウバーチーム移籍が31日(水)に正式発表された。2010年にウィリアムズからF1デビューを飾ったヒュルケンベルグ。その後はフォースインディアのサードドライバーを経て、今季のレギュラーシートを獲得。今季は49ポイントを獲得しランキング12位。2009年のGP2王者であり、デビューイヤーのブラジルGPで雨の予選を制してポールポジションを獲得するなど、上位争いに加わってきてもおかしくない実力は十分に持っているドライバー。来季はキャリア3チーム目となるザウバーでどのような走りを見せてくれるのか?注目が集まる。
なお、ロータス、ザウバーともに発表したドライバーは1名だけ。日本のファンの多くは小林可夢偉の去就が気になるかもしれない。現時点で新しい情報は入ってきておらず、交渉に難航しているという噂ばかり出回っている。しかし確実に言えることは両チームともに“あと1枠ずつ空きがある”ということ。まだまだチャンスは残っているのだ。
日本GPで3位表彰台を勝ち取ってからは結果が残せていない可夢偉。まずは今週末のアブダビGPでポイント獲得を目指して全力で攻めてほしいところだ。
『記事:吉田 知弘』
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