【MSJ】注目のメーカー対抗バトルは日産勢が2連勝!

今年も様々なコンテンツが用意されているモータースポーツジャパン2012。その中に昨年から導入されて大好評だった「メーカー対抗バトル」が、今年もレベルアップした内容で登場し、ファンの注目を集めた。

まずは昨年も行われたメーカー対抗カート対決。ホンダ、日産、レクサス(トヨタ)、スバルの4メーカーを代表するドライバーが3人ずつ参加し、リレー形式で勝敗を決するもの。初日の20日には以下の12人のドライバーが参加。白熱のバトルが繰り広げられた。

ホンダチーム:武藤英紀、塚越広大、伊沢拓也
日産チーム:本山哲、柳田真孝、ロニー・クインタレッリ
レクサスチーム:大嶋和也、石浦宏明、伊藤大輔
スバルチーム:山野哲也、新井敏弘、山野直也
(ドライバー表記はリレー出走順)

グリッドは公平にくじ引きで決められ、ホンダ、スバル、レクサス、日産の順でローリングスタート。各ドライバー3周してピットイン。次のドライバーにバトンタッチし、一番早く3人全員が走り終えたチームが勝利となる。

序盤から本番のレースさながらの緊迫した接近戦が繰り広げられたが、2周目の最終コーナーで武藤が引っ掛けたパイロンが2位の山野(哲)にヒット。これで4位に後退。この後もマシントラブルでリタイヤとなるなど、スバルチームは散々な内容となってしまう。

トップの守ったままドライバーチェンジを行うはずだったトップ武藤だったが、誤って1周多く走ってしまいタイムロス。一方、1回目のドライバー交代を素早く終えた日産チームが1位でコースに復帰。その後は柳田、クインタレッリの2012年チャンピオンコンビが堅実な走りを披露し、チェッカー。初日のカート対決は日産チームに軍配が上がった。

 

続いてはSUPER GTピットストップコンテスト。コース上での白熱したバトルに加えてレースの勝敗を大きく左右するピット作業。特にSUPER GTではタイヤ交換と給油作業を別々に行わなければならないため、タイヤ交換のスピードもレース結果に大きく影響する。今回はGT500に参戦するホンダ、レクサス、日産の3メーカーを代表するチームが参加し、タイヤ交換作業をメインとしたガチンコ勝負のバトルが行われた。

まずトップバッターはホンダのチーム国光(RAYBRIG HSV-010)。トップバッターということでプレッシャーもあったのか、17.7秒の作業時間。

続いてはレクサスの名門TOM’S(PETRONAS TOM’S SC430)。チームの大黒柱でもある東條エンジニア自らがエアジャッキの担当を行い、ホンダ陣営を上回る15.1秒。これで暫定トップに立つ。

最後は日産のNISMO(MOTUL AUTECH GT-R)。右フロントの作業が一瞬手間取り、タイムロスしたかに思われたが、14.6秒を叩きだし、初日の対決を見事制した。

このピットストップコンテストは明日も行われ、今日の成績を含めた総合順位でトップだったチームには豪華景品が贈られる予定。ちなみに今日のポイントは以下のようになっている。

1位:NISMO(日産)20ポイント
2位:TOM’S(レクサス)15ポイント
3位:チーム国光(ホンダ)10ポイント

 

明日も、イベントでありながらもガチンコ勝負が予想されるメーカー対抗バトル。是非、お台場の会場でいつものレースとは違った“勝負”を楽しんでいただきたい。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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