土曜日の晴天に恵まれた鈴鹿サーキットでは、フリー走行3回目が行われた。
気温25℃、路面温度35℃と、昨日とほぼ変わらないドライコンディションでセッションがスタート。しかし風向きが昨日とは逆でメインストレート、西ストレートが向かい風になるコンディション。
そして何より違ったのが、各観戦スタンドの雰囲気。今日は全席指定ということでグランドスタンドのV1/V2席も多くのファンが詰めかけ、予選前最後のフリー走行セッションを見守った。
午前11時00分、グリーンシグナルが点灯すると、各マシン一斉にコースインを開始。小林可夢偉も早速登場するとグランドスタンドからは大きな声援を送るファンが多く見られた。
午後からの予選に向けて最終チェックが主に行われた今回のセッションだが、少しでもギリギリまで攻めた結果コースアウトも続出。残り20分というところでニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)がデグナー2つ目でコースオフ。タイヤバリアに突き刺さってしまい、マシンにダメージを負ってしまった。なおヒュルケンベルグは自力でマシンを降りて、無事だった。
残り10分を切ると、各車ソフトタイヤに交換して予選を想定したタイムアタックを開始。その中で頭ひとつ抜きでた速さを見せたのがレッドブル勢。まずマーク・ウェバー(レッドブル)が1分32秒371でトップに立つと、僚友のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が最後の最後で1分32秒136とタイムを更新。これが午前中のセッションでトップタイムとなった。
1位ベッテル、2位ウェバーとレッドブル勢は1−2のタイムを記録。ベッテルは3位フェリペ・マッサ(フェラーリ)に対して0.688秒もの大差をつけ、午後の予選に向け絶好のスタートを切った。
小林可夢偉はトップから0.788秒遅れの6位。可夢偉の周辺は0.001秒単位で順位が変わるほど大僅差。まずは予選Q3進出を果たしたい可夢偉にとっては、まさに0.001秒のロスも許されないシビアな争いになりそうだ。
この後、サーキット内は短いお昼休みを経て、いよいよ14時00分から緊張感溢れる公式予選がノックアウト方式で行われる。
『記事:吉田 知弘』
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