午後に入り、観客数も増えてきた鈴鹿サーキットで、14時00分からフリー走行2回目が行われた。
午前中でのマシンチェックが済んでいる各チームは。グリーンシグナルとともに続々とピットアウト。午前中は登場しなかったソフトタイヤのチェックや決勝を見据えたレースセットアップを煮詰めていく作業に取り掛かった。
しかし、開始5分をすぎたところでポール・ディ・レスタ(フォースインディア)がスプーンカーブでスピン。そのままバリアにマシンをヒットさせてしまった。このため、セッションは一時中断。結局ディ・レスタは1周もすることなくフリー走行2回目を終えた。
セッションが再開すると、今度はキミ・ライコネン(ロータス)のマシンにトラブルが発生。KERS関係のトラブルでガレージイン。修復のためマシンは分解され、約1時間に渡って走行できない時間が続いた。
セッションも中盤になった40分過ぎから、各チームが続々とソフトタイヤを導入。一気にタイムが上がっていき、最終的にマーク・ウェバー(レッドブル)が1分32秒493までタイムを縮めた。
セッション残り30分となると、逆に決勝を見据えたロングラン走行に各車が移っていく。ソフトやハードを履き比べるドライバーもいれば、満タン時でのソフトタイヤのパフォーマンスを見るドライバーなど様々。その中で日本の小林可夢偉(ザウバー)は、徹底的にハードタイヤで周回を重ねていた。これが日曜日の決勝レースでどう生きてくるか?楽しみなところだ。
そしてセッション残り10分になろうというところで、今度はミハエル・シューマッハがコースオフ。ディ・レスタと同じスプーンカーブ入口でアウト側の芝生にタイヤを落とし、スピンしてバリアにヒットした。幸いシューマッハ自身に怪我はなかったものの、フロントウイングを失い、そのままセッション終了となった。
結局、中盤に記録されたウェバーのタイムを誰も上回ることができず、チェッカーフラッグ。ウェバーの1分32秒1分32秒493が、この日の最速タイムとなった。2位にはルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3位にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が続いた。
可夢偉は結局13位。僚友セルジオ・ペレスに0.080秒差で負けたものの、一時は上位陣と変わらないタイムを出すなど、明日の予選に向けて好印象を持たせてくれた。
『記事:吉田 知弘』
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