第80回ル・マン24時間レースは、いよいよ終盤戦を迎えている。
レース前半でトヨタ勢がリタイヤし、アウディの独壇場となってる総合優勝争いをみせ、22時間を経過して、トップは依然1号車アウディR18 e-トロン クワトロ(A・ロッテラー/M・ファスラー/B・トレルイエ)が守っている。ナイトセッションでスピンを喫し、マシンに軽いダメージを負ってしまうものの、すぐに修復させトップを死守。その後は2号車と1周以内の僅差でトップ争いを繰り広げる。
一方、トヨタといったアウディ以外のLMP1クラスのマシンはトラブルが続出し、ガレージで長い時間を過ごすマシンが増え始め、レース開始から17時間を迎えたところで、ついに1位~4位をアウディR18が独占した。
このまま、アウディが他車に圧倒的な強さを見せつけ、上位独占かと思われたが、レース終盤にきて落とし穴が待っていた。
レースも残り3時間を切ったところで3号車アウディR18ウルトラ(M・ジェネ/R・デュマ/L・デュバル)がユノディエールの第1シケインでクラッシュ。レース前半同様にマシンを傷つけピットに戻ると、今度は2号車アウディR18e-トロン クワトロ(A・マクニッシュ/R・カペッロ/T・クリステンセン)もポルシェカーブでクラッシュ。こちらもマシンにダメージを負って緊急ピットインを余儀なくされる。
しかし、ル・マンを何度も制してきた名門アウディチームは、驚異的な速さでマシンを修復させピットアウト。2号車は2位のままレースに復帰している。
一方、大きなトラブルもなくトップを守り続ける1号車アウディは、残り2時間を切ったところでエースのアンドレ・ロッテラーにバトンタッチ。今年は彼がトップチェッカーを受けることになりそうだ。
最後の最後まで目が離せないル・マン24時間レースは、この後、日本時間の17日22時にゴールを迎える。
『記事:吉田 知弘』
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